読破に10カ月かかる世界的ベストセラーが安価で再登場 / オグ・マンディーノ『世界最強の商人』


20150206

古書の世界では、高値で取引されていた絶版書が文庫で復刊され、古書店主たちが凹むということがよくある。たいていはその復刊文庫もすぐに絶版(品切れ)となり、復刊文庫自体もプレミアがつくといった謎の事態になるのだが、最近は成功例も見かける。近年だと、復刊された獅子文六の『コーヒーと恋愛』(ちくま文庫)などが成功例だろう。

・購入はできたが高かった
今回紹介するオグ・マンディーノ『世界最強の商人』(角川文庫)は、別に絶版になっていたわけではない。ただ、1996年に『地上最強の商人』(日本経営合理化協会出版局)というタイトルで刊行された同書の定価が高価格だったため(いまでも買える)、お得感が半端ないのだ。

・吹替版はなんと4万円オーバー
『地上最強の商人』の価格は税込で10584円。吹替版のCD-ROMに至っては税込43200円である。監修は京セラ名誉会長の稲盛和夫氏が担当しており、経営者向けの本ということで、戦略的な値付けをしたのだと思われる。

・文庫化で値段が19分の1に
一方、新訳で登場した『世界最強の商人』は、562円だ。実に19倍近くの価格差がある。本書は25カ国で翻訳されている世界的な大ベストセラー自己啓発書なのだが、いままで高くて買うのを躊躇していたという人には、嬉しい文庫化だと思う。

・著者は累計5000万部突破のベストセラー作家
著者のオグ・マンディーノは極貧&アルコール依存の生活を送っていたが、ナポレオン・ヒルなどの成功哲学の古典を読み、一念発起。セールスマンとして成功した後は、雑誌編集者に転身。1968年に初の著書となる本書を発表し、ベストセラー作家となった。著書は累計5000万部を売上げている。

・指示通りに読むと読破に10カ月かかる
本書は小説仕立てで、成功哲学が書かれた10の巻物を読んでいくことになるのだが、ひとつの巻物を30日間読み続けた後でないと、その次の巻物に進んではいけないことになっている。1日3回読むことと規定されており、1〜2回目は黙読、3回目は寝る前に音読だ。

・良い習慣に従うことが大事
その仕組み上、紹介の仕方が非常に難しいのだが(紹介できてひとつ目の巻物までだ)、ひとつ目の巻物では、「良い習慣を身につけ、その奴隷となる
ことの重要性が説かれている。「良い習慣」という言葉にドキリとした方は、この機会にぜひ読んでみてはどうだろうか。

詳細を読む: バズプラスニュース Buzz+ http://buzz-plus.com/article/2015/02/06/line-zeushi/
執筆: 鈴木収春

鈴木収春
クラウドブックス代表取締役。自由大学「伝わる文章学」「出版道場」教授。講談社客員編集者を経て、出版エージェントに。ドミニック・ローホー『シンプルリスト』、タニタ&細川モモ『タニタとつくる美人の習慣』、劔樹人『高校生のブルース』などを担当。

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