【批評】炎上している産経新聞の新アプリ「産経プラス」はなぜ炎上したのか / 探ると見えてくる真実

紙の新聞にこだわらない読者から高評価


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こんにちは、こちら、炎上を客観的に判断していく記事です。まずは事の顛末をお伝えしましょう。産経新聞(産経デジタル)は、iPhone3Gの時代からスマホアプリを提供してきました。2008年からということになります。このアプリの最大の魅力は、紙として販売されている産経新聞をスマホでそのまま読める点です。紙面をスキャンしたものが読めると考えればわかりやすいでしょう。

・スマホだと無料で読めた産経新聞
さらに凄いのが、本来ならばお金を出して買わなくてはならない紙の産経新聞を、スマホだと無料で読めたという点です。一般人が漫画や雑誌をスキャンしてネットに掲載し、問題視されて事件化したことが過去にありましたが、産経新聞はみずから自分の媒体をスキャンして、インターネットで配信していたわけです。重ねて言いますが無料です。

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・紙を買わなくなる人は確実にいた
当然といえば当然ですが「無料なら新聞買わずにスマホで読んじゃえ」という人は多数いたようで、産経新聞はアプリユーザーを増やしていきました。読者は喜び、産経新聞もアプリユーザーが増えて嬉しい。紙を買わなくなる人は確実にいたでしょうが、それも含めてのアプリ事業だったと考えるのが妥当でしょう。

・「違う産経新聞アプリ」にリニューアル
ここからが「炎上」の本題です。産経新聞はそのアプリを終了させることにしました。正しくいえば、アプリのアップデートにより「今までとは違う産経新聞アプリ」にリニューアルしたのです。名称も「産経プラス」に変更。それにより、スマホで無料で読めていた紙の産経新聞が読めなくなりました。紙の産経新聞をスマホで読みたい人は、新たに配信された有料アプリ「産経電子版」で読むしかありません。

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・紙の新聞読めなくなり読者が大激怒
これに対して、いままでスマホで紙の産経新聞を読んでいた読者の一部が大激怒。iPhoneでアプリストアを見てみると、レビュー欄が激しく荒れているのがわかります。いくつかレビュアーの声を引用してご紹介したいと思います。

・レビュアーたちの声(否定編)
「いらなくなりました」
「ここまで酷いアプデはなかなか無いわ」
「これなら産経じゃなくても足ります。残念です」
「いままでとは似ても似つかないアプリ」
「別れの時がきたようです」
「紙面が読めたので良かったのに。これならいらない」
「3GS時代からインストールしてましたが別れの時が来たようです」
「ひなちゃん、さようなら」

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・怒りの理由は「ほぼひとつ」
アプリを否定するレビューが無数にあるのが現状です。その怒りの理由のほとんどが「紙の産経新聞が無料で読めなくなった」というもの。そこに魅力を感じてアプリを使用していたユーザーが多くいたことがわかります。

・方向転換に理解を示した読者は多数
とはいえ、産経新聞も企業である以上、わざわざ改悪しようとは思わないでしょう。大きな方向転換により読者のプラスとなる内容を充実し、それに理解を示してくれると考えてのリニューアルでしょう。紙の産経新聞が読めなくなることに対する批判が出る事は、そもそも想定内だったと推測します。それでもリニューアルしたということは、よほど強い決断が必要だったと推測します。

そんな産経新聞の方向転換に理解を示した読者も多くおり、新たに開始された「産経プラス」のサービス内容を受け入れ、アプリをもっと良くするための提案をしているレビュアーもいました。

・レビュアーたちの声(肯定編)
「新フォーマットも今風で良いです」
「紙面の内容が横文字でカラー写真付きで読めるため読みやすい」
「スタイルはたと似ていますがクリップが面白い」
「確かに以前の方が好きでした。が、問題なく使用しいます」
「櫻井よしこさんのコラムがツイート出来るようになったのは素晴らしい」
「記事が豊富になって読むのが楽しくなった」
「ツイッター連動が容易で関連ツイートが見られるようになったことが出色ですね」
「最新ニュースがプッシュされるので便利です」
「他社が扱わないニュースを読めて満足」

アプリの評価は★の数で表示されていて、★5つが最高評価となります。「産経プラス」の評価でいちばん多いのは★1つですが、実は2番目に多いのが★5つなんですよ。つまりこれ「無料で読める新聞が好きだった読者以外には高評価」ということになります。新しい利用者や、紙の新聞にこだわっていない読者からは高評価。

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・方向転換を兼ねたリニューアルで反発
今回のリニューアル炎上騒動を客観的に見れば、そもそも「最初が便利すぎた」という点も理由のひとつではないかと考えます。最初から最高のモノ(無料で読める紙の産経新聞)を配信したことにより、読者がそれに慣れてしまい、今回の方向転換を兼ねたリニューアルで反発が起きた。

・有料のモノを無料で読めなくて当たり前?
レビュアーのひとりが「大変良くできています。本誌は読めなくなったけど有料のモノを無料で読めなくて当たり前」と評価していました。たとえばですが、善意で有料のモノを無料でくれていた人が、突然、今日からは無料であげることができないと言ってきた。そんなとき、善意でモノをくれていた人に対して恨む気持ちが生まれてしまうという話が、さまざまな物語にあります。

・「そのかわり新しいものがあるよ」と提示
今回の炎上騒動、そんな物語とちょっと重なる部分を感じます。そんな状況下で産経新聞は「無料の新聞はないけど、そのかわり新しいものがあるよ」と提示しているのが現状なのではないでしょうか。

ちなみに、産経新聞の人気漫画「ひなちゃんの日常」だけでもスマホで読めるように復活させてくれ! という声は今も出ています(笑)。

もっと詳しく読む: 炎上している産経新聞の新アプリ「産経プラス」はなぜ炎上したのか(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2016/12/28/sankei-plus-app/

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