【革命】北条かや先生のお悩み相談室 / 相談者: ネットに持論を書いたら叩かれた死にたい

北条かや


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<相談者 質問>
人は多様性があるからこそ「人」だと思うのですが、私がツイッターに恋愛や価値観の持論を書くと、みんなから批判され、友達が減り、知らない人からも脅迫めいたメッセージが届くようになりました。

リアルに肉体を傷つけられることはなくても、心の傷が深まります。法に反しているわけでもないのに批判され、言いたいことを言えない世の中に絶望し、嫌気が差す毎日です。

私は開き直り、今までのように持論をインターネット上に書き込みしてもよいのでしょうか。それとも、口を閉じて生きたほうが良いのでしょうか。何が良いのか、よくわからなくなりました。(佐藤眞由美 22歳 / 看護師 / 独身)

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<北条かや 回答>
佐藤さん、ご相談ありがとうございます。ツイッターで独自の恋愛論をつぶやいていらっしゃるのですね。140文字でご自身の価値観を分かりやすく主張するのは、簡単なようで、とても難しいものです。大喜利的なところがあるから、文章をサクッとキメるのが非常に難しい。

私はツイッターを始めて約10年になりますが、未だに上手くできません。特に恋愛系は、てんでダメです。それができるあなたは、率直にスゴいなぁと思います。今度お茶しましょう。

ただ、ネットで持論を展開しているうちに、あなたは「みんなから批判され、友だちが減り、脅迫めいたメッセージまで届くようになった」と。怖いですね……お気持ちお察しします。

・茫漠とした不安
目に見えない人からの悪口って、顔の見える人から言われる悪口とはまた違う、なんとも形容しがたい不安に襲われるものなんですよね。私もちょっと前に色々ありまして、ネットで「クズ」「ブス」「ライター失格」「このハゲ」等ありとあらゆる批判をされていますので、何となくあなたの気持ちが分かります。

怖いんですよね。誰が言っているか分からないし、みんなが自分を非難している気がして。私は炎上してたくさんの人に批判されて以降、外を歩くときは下を向くか、マスクをしないとダメになりました。皆が自分を見ているような気がするんですよ。

あいつブスだなとか、キモいなとか、死ねばいいのにとか、頭のなかでアンチの声がこだましているんです。だいたい毎日です。止めようと思っても止まらないし、茫漠とした不安に襲われ、向精神薬が手放せません(あ、でも一時期より量はだいぶ減りました)。

・最悪の結末は「死」
佐藤さんはまだ、ここまでの状態ではないと思いますが、私はもう、普通の人生を諦めています。今の私は、「ネットで発言することで傷ついたのに、またネットの世界に戻ってきてしまって、いつもアンチに怯えている」という滑稽な状態ですから、もう「普通」の人生を送る資格はないと思っています。結婚、というか再婚もできません。こんなネット依存の自分と人生をともにする相手が、可哀想だからです。

長々と自分の有様を書き綴ってまいりましたが、ネットで持論を展開するということは、私のように惨めな人生に陥るリスクがあるということです。だからといって、佐藤さんに「ネットでの発言をやめろ」とは言えないのですが……。少なくとも、このままいくと、最悪の結末は「死」です。

私は一度、ネットの中で批判されて死んだような気持ちになり、そのあとで肉体も死にかけました。が、幸か不幸か生き返ってしまったので、そんな自分が惨めで怖いんですね。死ぬってこういうことかと分かりましたので、変に静かな「諦め」と、そんな自分に対する「怯え」の気持ちで生きています。

・脅迫されるリスクはだいぶ減る
こんなザマですので、「もっと発言したいけど、怖い」と思っているあなたに、「頑張って!批判に負けないで!」と発破をかけたくはありません。いたずらに私のようなネット依存人を増やすようなマネはしたくないんですよね。というわけで、佐藤さんへの最終アドバイスはこちらです。

「ネット以外で持論を展開するようにする」……これでどうでしょう。たとえば、新聞や雑誌の投書欄。これは、不特定多数のネットユーザーではなく、しっかりした編集者が見てくれるので安心ですし、脅迫されるリスクはだいぶ減ると思います。

・自分の身は自分で守って
ネットではない場所でも持論は展開できますし、また違った切磋琢磨の世界が広がっています。私の知人は、新聞や雑誌に投書し、掲載されることで図書カードを稼いでいます。読者同士の交流もあるようで、なかなか楽しそうです。正直、ネット依存の自分よりもしっかりしている感があり、うらやましいです。

あ、最後に言い忘れていたのですが、「脅迫めいたメッセージ」が届いている件については、警察に相談した方が良いかもしれません。私も何度かそういうことがあり、警察へ行きました。

が、地元の警察から上層部に話が行ったとき、「この案件はそれほど大きな事件につながるとは思えない」とのことで、接近禁止命令などは出してもらえず……「警察って何にも守ってくれないんだなぁ」と思うに至りました。自分の身は自分で守って下さい。ネットでもリアルでも、それは同じです。

hojo-kaya

<著者プロフィール>
石川県出身。同志社大学社会学部卒業、京都大学大学院文学部研究科修士課程修了。自らのキャバクラ勤務経験をもとにした初著書『キャバ嬢の社会学』(星海社新書)で注目される。以後、執筆活動からTOKYO MX『モーニングCROSS』などのメディア出演まで、幅広く活躍。著書は『インターネットで死ぬということ』(イーストプレス)、『整形した女は幸せになっているのか』(星海社新書)、『本当は結婚したくないのだ症候群』(青春出版社)、『こじらせ女子の日常』(宝島社)。公式ブログは「コスプレで女やってますけど」( https://ameblo.jp/kaya-hojo )。

もっと詳しく読む: 北条かや先生の悩み相談室 / 相談者: ネットに持論を書いたら叩かれた死にたい(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2017/11/13/hojo-kaya-net-distress/

執筆: 北条かや / Photo: Image

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