スルーハイカーが作った天然素材のULザック / Uphill Designsの古くて新しいもの作り

Uphill Designs


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PCTハイカーがスルーハイク後にコテージ・マニュファクチャラー(ガレージ・ブランド)を立ち上げるというのはよく聞く話ですが、2014年にスタートアップしたばかりの Uphill Designs のプロダクトは、そんなブランドヒストリーから想像されるものとは、かなり違います。なにせ彼らのザックは、

ワックスド・キャンバスやレザーや真鍮など、ほとんど天然素材から作られているのです。

ULザックは、そのシンプルさゆえに、よく「いにしえのキスリングザックに先祖還りした」などともいわれますが、本当にキスリングザックに先祖還りしたかのようなULザックが登場してくるとは思いもよりませんでした。

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ともあれ、これはいまをときめくポートランドが発信するデザインがクラシカルなアメリカン・スタイルに回帰していたり、同じく西海岸バイクカルチャーでもクロモリのハンドビルド・バイクや Swift Indutries に代表されるランドナー文化を現代にアップデートしたようなスタイルが盛り上がりを見せているのと、基本的には同じ背景から登場してきたものではないでしょうか。

実際、Uphill Designs はポートランドとは同じ文化圏であり、Swift Indutries の拠点でもあるシアトルのブランドですし、パシフィック・ノース・ウエストに住む、オーガニックフードや自家焙煎コーヒーやローカルクラフト・ビールを好む若者たちの指向が、このような「ネオ・クラシカル」とでもいうべき路線に向かっているのかもしれません。

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デザイン的にも「ネオ・クラシカル」なだけに、ULザック的な大型フロントポケットやサイドポケット、マットなどを固定できるコンパートメント、腰荷重できるヒップベルト、バイク用パック的なロールトップ・クロージャーや20Lサイズの The Crest Daypack にはラップトップ用ポケットもあるなど、随所に現代的なディティールが見られます。

こういうのを見ると、やっぱりアメリカ人のセンスって、日本よりかなり進んでいるなーと、実感させられてしまいますね。

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肝心のスペックを見ていくと、フラッグシップの The Divide Exporation Pack は45Lで約1kgなので、Granite Gear の CROWN VC60 が960gなことを考えても、充分許容範囲の重量といえるのではないでしょうか。

素材はワックスド・キャンバスにコーデュラ・ナイロンの裏地付き(裏地付きは The Divide のみ)なので丈夫そうだし、雨にも強そうですね。なによりもファウンダーの Dan Sedlacek さんが4ヶ月以上に及ぶPCTスルーハイキングを歩き終えた結論としてこのザックをデザインしたことを考えると、クラシカルな見た目以上の使い心地があることを期待してしまいます。

だいたい、プロダクトの名前からして The Crest や The Divide など、PCT や CDT といったトリプルクラウンのロングディスタンス・トレイルから取られていますからね。

ともあれ、Uphill Designs のプロダクトの魅力はやはりそのルックスと風合いにあるのではないでしょうか。このザックを背負って、ウールやリネンのシャツやトラウザーズでハイクしていたら、かなり格好良さそう。

それを起点にコーディネートをあれこれ考えたくなるようなザックなど、滅多にあるものじゃありません。The Crest Daypack を背負ってばっちりコーディネートの決まった女の子と山ですれ違ったら、僕は間違いなく二度見します。

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執筆: Geared(ギアード)

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