【召喚連載】メガテン大司教・鈴木一也の邪教の館 / 第1回 悪魔 レオナルド 召喚


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ゲームクリエイター鈴木一也氏といえば、代表作として「女神転生」シリーズや「真・女神転生シリーズ、そして「モンスターメーカー」シリーズなどの名作を世に送り出した偉大な人物だ。このコーナーでは、そんな鈴木一也が、悪魔の大司教として悪魔や天使を召還し、あらゆる事象に対して言及する前代未聞の場である。

ちなみに鈴木一也氏は、「女神転生」から始まったゲームシリーズの世界観やシステム、そしてあの名言「コンゴトモヨロシク」を創り出した人物であり、ゲーム業界やファンにおいてカリスマ的存在でもある。

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鈴木大司教「サモン レオナルド!」

大司教「我は汝を召喚す、生まれ無き者よ! ……アオス! アバオス! バスム! イサク! サバオス! イアオ! 汝、迅く来たりて我が前に従え! 古の森の王、黒き貴人、サバトの主レオナルドよ!」
レオナルド「わしを呼ばわるはお主か……最後の足場に生まれし人の子よ」

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大司教「良くぞ我が求めに応え来た。魔女の王レオナルド」
レオナルド「して、わしに何を求めるのだ? 女か? 金か? 名声か?」
大司教「そんなものは求めぬよ。まあ、まずは茶でもいかがか? シッキムで採れた茶葉を用意した」
レオナルド「……馳走になろう……むう、これは色鮮やかにして香り高き一杯」
大司教「気に入ってもらえて何よりだ。此度汝を召喚したのは外でもない、サバトの主からの祝福を貰えないかと思ってな」
レオナルド「して、何を祝福せんと……いや、言うな、当ててやろう! ずばり仕事であろう? どうだ? しかも2つある。この欲張りめが」
大司教「さすが魔女の王、この程度はお見通しというわけか」

・まるっとお見通しだデビルアイ!
レオナルド「まずひとつ目だが……この場だな?」
大司教「そうだ。今回から「メガテン大司教・鈴木一也の邪教の館」と称して、さまざまな悪魔を召喚し、言霊(ことだま)をいただこうと思っているのだ」
レオナルド「ほほお、わしをその第一に呼んだは良き見識ぞ。わしは気前の良い悪魔、求める者には惜しみなく与えよう。相応の対価と引き換えにだがな」
大司教「今出せるのはお茶とケーキだけだよ」
レオナルド「ハハハハ……ではそれ相応の祝福を与えよう。では2つ目だ。お主はクラウド・ファンディングなるものを始めたな? ふむ……それには古き盟友が絡んでおるようだ」
大司教「それは増子司(ますこつかさ)だ。彼は「女神転生」シリーズの音楽とSEを手がけた凄腕のサウンドクリエイターだよ。あの迷宮の中で彼の音の虜になった者は何万人もいるだろう。その後も多くの音の仕事をこなしている」
レオナルド「ふん、ギフトを与えられし者か……わしの祝福など要らぬではないか?」
大司教「そう言わずによろしく頼む」

レオナルド「そして仕事をする絵師は……ほお、面白い。この者闇を描く者か……名は……真名(まな)ではないな」
大司教「アオガチョウ、と名乗っている」
レオナルド「ふん、アオガチョウ、覚えておこう。しかしなかなかの美女ではないか? なるほど女は間に合っているということか?」
大司教「誤解するな。彼女はあくまで仕事上のパートナーだ。そして彼女はライブ・ペイントのイベント「LIMITSデジタルアートバトル」の初代チャンピオンでもあるのだぞ。クィーンと言ったほうがふさわしいかも知れぬがな」
レオナルド「ほほお、短時間で絵を描いて競うのか。それもまた一興」

大司教「今まさに第2回、優勝賞金500万円を懸けて戦おうとしているところだ」
レオナルド「それには手を貸さぬぞ」
大司教「もちろん、公正に戦われるべきだからな。
 さて、このプロジェクトのプロデューサーは「真・女神転生IMAGINE」のプロデューサー、小林正和だ。さらに宣伝と制作には業界のレジェンド、ブンサダカが加わっているのだ」
レオナルド「して……そのプロジェクトとは……いやまて、わしには見えるぞ。これか、「十三月のふたり姫」だな? しかし、これは何だ?」

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・千年の眠りの物語
大司教「インタラクティブ絵本というものだ。読み手がタップすると、絵が動いたり、物語が変わったりする」
レオナルド「ほお、書物ではできぬ芸当だな」
大司教「物語は『眠れる森の美女』の眠っている間の知られざるストーリーだ。いわゆるダーク・ファンタジーといったジャンルになるだろう」
レオナルド「民人より金を集めて作るのか? ならば我に金を望めばよかろうに」
大司教「それ相応の対価がないものでね。集めた金を資金として作品を作り、完成したら出資者に出資額に応じて成果物を配布する。そういうシステムなのだ」
レオナルド「変わった作り方だな」

大司教「城が茨に閉ざされて百年後、最初に訪れる王子が真の愛を示すことが出来ず、姫はさらに眠り続けるという物語だ」
レオナルド「世に知られるものとは違うではないか?」
大司教「違わなければ作品を発表する意味があるまい」
レオナルド「ほお、作品とはそうしたものか」
大司教「彼女を眠りにつかせたのは、閏年を司る少女の魔女だ。彼女は眠れるいばら姫をずっと見守り続ける守り役でもあるんだ」

・神秘数13の謎
レオナルド「ほお、閏月ときたか。サバトにも深く関わりがあるぞ。そもそもサバトは万軍の主たる神名ツァバオトから来るもの。それはユダヤ密教の月の力を集めた儀式で降ろされる神であり、儀式の名でもある。13人の術者によって執り行われる。この13とは、1年の月の数と閏月を足した数なのだ」
大司教「そしてイエスの使徒もユダを入れて13人」
レオナルド「気付いておったか。ユダは閏月の使徒よ。そしてイエスこそツァバオトなり」
大司教「月神の別名はシン—シナイ山に座す者。汝が真に仕えるはその神名……ではないのか?」
レオナルド「……………………」

大司教「その神の正体は……」
レオナルド「大司教よ、それ以上踏み込むと……」
大司教「おっと、そうだな。話が逸れたようだ。
 さて、その後さまざまな者が眠り姫の元を訪れるが、誰も彼女を目覚めさせることはできない。なぜなら彼女は真の愛にしか反応しないのだ」
レオナルド「真の愛だと? 人間にかようなものが存在するのか?」
大司教「そこよ、魔女の悪魔の祝福が欲しい処は」
レオナルド「何だと?」
大司教「魔女術は愛の力を解放する魔術。愛の力であるシャクティーは人に現れる前に大地よりもたらされる。それはレオナルドよ、汝が領域。その力以て我が作品と眠れるいばら姫、そして魔女閏月に祝福を与え給え!」
レオナルド「良かろう。「十三月のふたり姫」に我が祝福を与えん! そしてふたりの姫に真の愛が訪れんことを! イーアーオー、ツァバオト!」

<筆者>
鈴木一也(すずきかずなり)。1960年11月1日東京生まれ。ゲームクリエイター。代表作「女神転生」「女神転生II」「真・女神転生」「モンスターメーカー」シリーズ。「偽典女神転生」「新世黙示録TRPG」「ジェットインパルス」「つきびと」など多数。デジタルデヴィル(株)代表。専門学校TECH.C.にて講師も務める。父にアナログゲームのクリエイターである鈴木銀一郎がいる。現在女神転生時代のスタッフと「十三月のふたり姫」を絶賛開発中。

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もっと詳しく読む: メガテン大司教・鈴木一也の邪教の館 / 第1回 堕天使 レオナルド 召喚(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2018/04/20/megaten-suzuki-leonard/

本文・召喚: 鈴木一也 / イラスト: 闇雲大佐

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