【召喚連載】メガテン大司教鈴木一也の邪教の館 第8回「狙われる日本の水脈」


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鈴木大司教「我は汝を召喚す! ……アオス! アバオス! バスム! イサク! サバオス! イアオ! 緑の指持つ女主人! 善き者たちを知らしめす大いなる母、咲いてはまた咲く永久の花冠よ。迅く来たりて我れに月の昏き影が照らす、真の秘密を明かせよ。見えざる者の女王マブよここにあれ!」

マブ「久しぶりね大司教。2月は仕事をサボっていたようね?」

大司教「い、いや、そ、そういうわけではないぞ。いろいろとな。いろいろと、イッパイアッテナ……」

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・水脈は水脈でもそう書いて<みお>と読む名前
マブ「それで、今日は何を聞きたいの?」

大司教「まずは供物を受けられよ。日本にはひな祭りという少女の無事成長を願う祝祭があってな。近頃では寿司を馳走する習慣になっておる。そこで、手毬寿司を用意した。口に合うと良いが」

マブ「まぁ、なんて色とりどりで可愛いの? これが食べ物! これはライスと生魚じゃないの! 噂に聞くジャパニーズ・スシね!」

大司教「左様。それをハンドボールに模して丸く握り、一口サイズにしたものだ」

マブ「このソユソースを漬けて食べるのね? まあ、なんてアメージング! ビネガーライス? そのせいで魚の臭みが旨味に変わるわ!」

大司教「そして寿司に合うのはやはり日本酒であろう。この土地の地酒である多満自慢だ」

マブ「とても豊かな香りが広がるの……大司教……ああ、堪能したわ」


大司教「さて偉大なる女王よ、今回君を召喚したのは、日本の……」

マブ「待ってまって、当ててみるわ。ええと……水脈という文字が浮かんだわ!」

大司教「さすがだが……」

マブ「そう、日本の水脈といえばこのライス・ワインもそうね。豊かで美味しい水が育む日本の文化。その水を狙っている者がいるわ。そう、隣の大陸に住む人たちね? 彼らの国には水はたくさんあるのに、みな汚れてしまっている……かわいそうに」

大司教「確かにそれも、大問題だが……」

マブ「そう、日本中のおいしい水の源……水脈を買い占めようとしている。特に北海道が酷いわ。このままほっとくと、大変なことになるわよ」

大司教「承知している。しかし、今回の話は水脈は水脈でも、そう書いて<みお>と読む名前の女性の問題だ」

マブ「日本語ってちょっと変じゃないの?」

大司教「確かに変なのは認めよう。その女性は自民党の衆議院議員、杉田水脈という」

・発言を切り取って攻撃するのが日本文化?
マブ「大司教の好みなのね! 口説くの?」

大司教「そういう相談ではない。彼女の力になりたいので、情報を知りたいのだ」

マブ「ミオちゃんがプレゼントされて喜びそうなモノとか?」

大司教「だから違うと言っておろう。彼女はある記事を書いて、その中でLGBT発言で激しい非難を浴びたのだ」

マブ「LGBT? リザードマン、ゴブリン、バグベア、トレント?」

大司教「異世界生活ではないわ!」

マブ「おかしいわね、大司教の表層心理を読んで答えたのに?」

大司教「わしのせいか! LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーのことだ」

マブ「性的なマイノリティーってことね。じゃあなぜ、ロリコンや、ネクロフィリアやソドミーとかは入らないの? 他にもペドフィリアやジェロントフィリア……」

大司教「話をややこしくするでない!」

マブ「差別よ!!」

大司教「杉田水脈議員が『新潮45』という雑誌に寄稿した文の論旨は、以下のようだ。政治家はLGBT支援をすると、マスメディアが喜んで取り上げるため、宣伝のためにLGBT支援を積極的にしているのじゃないか? 税金を使うなら少子化対策のために、たとえば不妊治療の支援に税金を使う方が良い。LGBTカップルは子供を作らないので生産性がないのだから、税金投入に納税者の納得度が低い。優先順位を付けるべきだ、というものだ」

マブ「生産性って言葉にちょっと引っかかるわね。コミュニストの言いそうな言葉」

大司教「わははは、その通りだな。菅直人も「東京と愛知は、子どもを産むという生産性が低い」という言葉の使い方をしているからな」

マブ「でも、たしかに税金使うなら不妊治療に使った方がいいわね」

大司教「そういうことだ。そして政治家の人気取りに税金を使うべきじゃないと言っている」

マブ「これのどこが問題なの?」

大司教「この発言を切り取って、「LGBTには生産性がない」だけ取り出して一斉に左派が非難をしたのだ」

マブ「切り取ったら真意が伝わらないじゃない?」

大司教「この非難が広がり、『新潮45』ではその弁護論まで叩かれて廃刊に追い込まれた。一方では杉田氏への酷い個人攻撃につながっていく」

大司教「実際の杉田水脈氏には、LGBTに対する差別的な感覚はなく、ゲイの友人とか支持者も大勢いる」

マブ「政治家の発言って難しいのね。こんな揚げ足取りって日本独自の文化?」 

大司教「いや、そうでもないぞ。古くはフランス革命のとき、人民が飢えていることに対して王妃マリー・アントワネットが「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない?」と発言したと、パリの新聞が書きたてた。それが市民の怒りに火をつけ、革命の原動力になったことがある」

マブ「それも切り取り発言なの?」

大司教「いや、それどころか王妃はそんな発言は一切したことがない。サロンで別の貴族の女性が言ったのを、王妃の発言だと捏造したらしい」

マブ「あんまりじゃないそれ!」

大司教「メディアというのは、どこの国もそうして言葉を操り、敵にダメージを与えてきたのだ」

マブ「ダメージどころか、最期はギロチンでバッサリ、ゴロンよ?!」

・殺害予告されるも報道なし
大司教「杉田水脈非難をしていたほとんどが、彼女の寄稿を読んだことも無い人たちだ。次第に非難がエスカレートして、国会でも取り上げられたが、遂には7/31に杉田氏のサイトでゲイを自称する者から「お前を殺す、必ず殺す」と、殺害予告まで書き込まれることなる」

マブ「殺す度胸なんてないのにね~」

大司教「警察署から警備上の要請で、杉田水脈氏はしばらくSNSなどの発言も寄稿も、一切控えることになる」マブ「これは酷いわ。脅すだけでも言論封鎖には有効ってことじゃない」 

大司教「そして脅迫した者が略式起訴され、30万円の罰金刑が言い渡された」

マブ「それだけ? これだけ迷惑かけておいて? 政治家が言論を封じられたのに?」

大司教「しかもマスメディアはそうした一連の殺人予告から起訴までをなぜか一切伝えない」

マブ「何かおかしいなぁ~。杉田さんをめちゃくちゃ叩いておいて、それが事件に発展したのに無視?」

大司教「実は去年にも似た事例があったのだ。「国会議員をやめて頂けないでしょうか」「貴方の娘さんに被害が被るかもしれませんよ」とツイッターへの書き込みがあった。これを書いた浜松に住む男が犯人として逮捕されたときは、ちゃんとTV報道されたのだよ」

マブ「ええ? どうして? なんか変! ちょっともうひとりの犯人を見てみるわ!」

大司教「葵会仙台病院の内科部長をやっていた男だろう? 千葉麗子氏がツイッターで暴露しているから、すでにバレているぞ」

マブ「私のリーディングはもっと深読みできるの! えーと、三人の凄腕人権弁護士が付いているわ! この弁護士たちって、フフ……面白わね……。加計学園獣医学部を法的に追求する会だの、同性婚を認めさせる会だの、ゲイがよく使う違法薬物を合法にするための運動にも中心的に参加しているわ」

大司教「なるほど、マスメディアもこの弁護士たちがいると面倒なので、一切報道していないのか。そして彼らが動くということは反安倍同盟が本格的に動いていたということだ」

マブ「どういうこと?」

大司教「要するにこれも強姦冤罪ではめられた山口敬之氏と同じケースなのだ。杉田水脈氏は、従軍慰安婦の嘘、強制は無く、彼女らはただの高級売春婦であるということを初めて国連で述べて衝撃を与えた。その後も日本バッシングと積極的に戦っている」

マブ「う~ん……?」

大司教「この慰安婦問題は韓国の人権団体が表に出て活動しているが、その背後には大陸の組織がいる。安倍憎しの連中を背後で動かしているのも、彼らだということだ。マスメディアはなぜかその意向に逆らえない」

・マブ暴走!
マブ「もうちょっと見てみるわ……えーーと、犯行動機は、なんかすごいことを言っているわ」

大司教「犯行動機? そんなことまで分かるのか?」

マブ「う~んとね……ネット番組のチャンネル桜で「同性愛の子どもは、普通の恋愛ができる子どもに比べて自殺率が6倍高い」と他の参加者と一緒に杉田さんが笑いながら言ったのを見て、頭が真っ白になって、彼が診察してきた、寝たきりのお年寄り、重度のダウン症の子、障害者や、家族にも疎まれた障害者、自死を選んだ同性愛の友人や、同性愛パートナーの顔が浮かんで、彼らや自分が無価値なものだと否定されたと感じて、慟哭し、心が引き裂かれたのが動機だそうよ」

大司教「うううむ……」

マブ「弁護士ってすごい」

大司教「桜チャンネルの件は彼女のウィキペディアにも書かれているな。その放送はわしも見たが、杉田水脈氏が同性愛者の子供に対して笑っているのではないことは明らかだ。番組では、TVの討論番組からの取材があったという話で、「LGBTの知識を学校教育で教えるべきか」と問われて、必要ないと答えたら、先ほどの言葉「自殺率が6倍高いのに、あなたはそれでも必要ないというのか!?」と迫るその取材者のすごい剣幕に笑っただけだ」

マブ「それも完全な切り取りね!」

大司教「その切り取られた部分が独り歩きして、杉田水脈は同性愛者の子供を笑ったと非難されているのだろう」

マブ「でもそのお医者さん、ほんとうにゲイなのね。確かにゲイはどこの世界でも生きにくいものだもの。同情はするわ」

大司教「そうだな。わしの友人にもゲイは多いが、いろいろと苦労している。だが日本はまだ同性愛者に対して寛容な国だよ。なにせゲイ・タレントはお茶の間で大人気だ」

マブ「でもそれはクィーニーさんたちよ。ガチムチ系のゲイは目立たないようにしてるわ」

大司教「ああ、マッチョ・ゲイで売っていたレーザー・ラモンHGも正体はフェイク・ゲイだったしな」

大司教「一般人が同性愛者だとカミング・アウトするには、まだまだ日本の社会もハードルが高い。だが一番の問題は、理想の恋人になかなか出会えないことだそうだ」

マブ「同性愛者が少ない上に、彼らの好みってストライクゾーンがけっこう狭いのよ!」

マブ「それに東京はまだいいけど、地方はかなり閉鎖的よ」

大司教「ああ、わしは地方の状況はまったく知らないのだ。そうなると彼らは都会に出てくるわけだな。彼らが一番自分をさらけ出すには、タイに行くのが一番いいかも知れぬぞ」

マブ「タイって、南の熱くて辛い国よね……私苦手~~~」

大司教「君は涼しいのと、甘いのが好きだったな」

マブ「あ~~! タイが見えたわ! あららら~~タイ変!!」

大司教「時空を飛び越えて見られるのか! それにしてもダジャレかっ!」

マブ「日本のお医者さんが、タイの若い男の子の首を絞めながら腰振ってるわ!!」

大司教「な、なにを見ている! 殺しか?」

マブ「ラッシュ! ラッシュ! 弾けてる~!!」

大司教「ちょっと待て!」

マブ「ダイジョブ、ダイジョブ~、そういうプレイなのよ!! わ~すごい!! あんなことマデするのね~? 人間って奥が深い~」

大司教「やめろ、個人のプライバシーをそこまで侵害しちゃいかん! その医者は、殺害予告とは無関係じゃ!!」

マブ「やっぱりタイはとってもタイ切なのね~~!」

大司教「〆もダジャレかっ!!」

・狙われる安倍総理周辺
大司教「一連の騒ぎの背後には同じ黒幕がいる。お隣の大陸の悪の組織だ!」

マブ「あ~、中国共産党ね? そうはっきり言えばいいじゃないの」

大司教「すでに中国との戦争は始まってると言って良い」

マブ「見えないところで殺し合い?」

大司教「そうではない。その戦争の形は聖書『ヨハネの黙示録』に描かれた、再来するイエス・キリストの姿に暗示されているのだ」

マブ「キリスト苦手なんですけど~」

大司教「まあ、そう言うな。そこではキリストの口からは鋭い諸刃の剣が生えている、と表現されるのだ。これは、世界終末の戦いは言論戦であるということを意味する」

マブ「つまり、中国との戦争は情報戦争ってことなのね」

大司教「そういうことになる。もちろんトランプ大統領が仕掛けている経済戦争もあるが、中国から積極的に仕掛けているのは情報戦争だ。日本のマスメディアだけでなく、アメリカでさえも中国共産党の影響を免れ得ない」

マブ「その情報戦争って、効果あるの?」

大司教「中国の敵は、みな民主主義国家だ。どの国の代表も投票で選ばれる。あのロシアでさえそうなのだ。だから、中国に都合の悪い政権をマスメディアを操って徹底的に叩く」

マブ「安倍さんもモリカケでずっと叩かれてるわね」

大司教「日本だけじゃない。米露が手をつなごうとした途端、トランプは大統領選挙でロシアから資金提供されたと報道された。これがフェイク・ニュースであっても、トランプはロシアに近づきにくくなったわけだ」

マブ「まあ、そういうことなのね!」

大司教「安倍総理は、実際のところあまりにクリーンで野党もマスメディアもこれ以上攻撃できないのだ」

マブ「だから安倍さんの周りが攻撃されてる……」

大司教「杉田水脈氏も、山口敬之氏も、加計学園もそうだ」

大司教「民主主義国家は、評判で政権が倒れてしまうという弱点を持つ。中国に都合の悪い政権を倒し、中国の言うことを聞く政権を世界中で打ち立てれば、世界支配も夢ではない」

マブ「すごい! 中国人って頭いいのね!」

大司教「もっとも、この手はアメリカがずっとやってきたことでもあるのだがね」

悪魔: マブ(Mab) ケルトの妖精女王。メイブやマベルなどさまざまな妖精女王と同一視される。クィーン・メイブは夢を支配する妖精として知られるが、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』では同じ権能を持つ妖精女王はマブの名で語られる。同『真夏の夜の夢』では妖精女王はティターニアの名で登場する。シェリーもまた、詩をクィーン・マブに捧げている。これらさまざまな名を持つ妖精女王の存在は混交されている。また、マブは蜂蜜酒のことであり、彼女の本質がその中にある。キリストの血がぶどう酒であるのと同じ意味性を持つ。『真・女神転生 ―東京黙示録―』では魔術師澁澤京子の使い魔ピクシーのマベルに封印されており、相馬小次郎の危機に際して封印が解かれ、暴れまくる。

筆者: 鈴木一也(すずきかずなり) 1960年11月1日東京生まれ。ゲームクリエイター。代表作『女神転生』『女神転生Ⅱ』『真・女神転生』『モンスターメーカー』シリーズ。『偽典女神転生』『新世黙示録TRPG』『ジェットインパルス』『つきびと』など多数。デジタルデヴィル(株)代表。専門学校TECH.C.にて講師も務める。
父にアナログゲームのクリエイターである鈴木銀一郎がいる。

もっと詳しく読む: 【召喚連載】メガテン大司教鈴木一也の邪教の館 第8回「狙われる日本の水脈」(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2019/03/25/megaten-suzuki-mio/

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