【召喚連載】メガテン大司教 鈴木一也の邪教の館 第10回「チャンスか? 南の問題児」


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・不和の侯爵★アンドラス召喚マタ失敗!!!
鈴木大司教「我は汝を召喚す、生まれ無き者よ! ……アオス! アバオス! バスム! イサク! サバオス! イアオ! 汝、迅く来たりて我が前に従え! ソロモン王に封じられし不和の侯爵、魔神アンドラスよ!」

????「グガガガガガァ!!!!! 我にナニ用だぁ大司教!! ニャンちって!」

大司教「またか……ケットシーのサスケよ、なぜそう召喚に割り込むのだ?」

サスケ「ニャハハハ~……たまには大司教の出す贄を食いたいにゃあ~~!」

大司教「仕方のないやつだ。今宵は国産、浜松うなぎのうな重を用意したぞ。もはや絶滅危惧種に入ろうとする貴重な魚だ。心にとめて味わうがよい」

サスケ「ハグハグハグ……にゃんだ~~~! この美味さは~~~!!! このタレの甘さと香ばしさ、それに少しだけ焦げたこの苦味がたまらにゃい! 中はふわふわで脂も乗った上品な白身!! こんにゃうんまいもん食べたことがにゃ~でなも~」

大司教「む? 微妙な尾張弁? 浜松とちょっとだけずれている雑さがなんとも腹立たしい」

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サスケ「それで、今回はにゃにを聞きたいのかにゃ?」

大司教「国際政治のことであるからなあ……韓国の文在寅(ムンジェンイン)大統領の強硬な反日政策に関して再度問いたかったのだ」

サスケ「簡単にゃ、ま~かせなさい~~!」

大司教「本当にだいじょうぶか……ところで問題児と書いてもムンジェンインと読めるらしいな。それがヤツの少年時代のあだ名だというのだが、いったい本名とどう区別するんだろうな……」

サスケ「それじゃあ、いくにゃ!!! 牽引! えいっ! えいっ、来い…! 朴(ボク)がノムたんにゃ!」

大司教「ちょっと待て===!!!!」

・彼岸から来た元大統領!!
大司教「まさか、元韓国大統領の故盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏のこと……なの……か?」

「左様、ボクがノムヒョンたんだ」

大司教「さっき、にゃっとか言ってたよな?」

「少しサスケとやらの意識が混ざったよ」

大司教「たしか、日本に先駆けて韓国の民主党は何度も分裂再編をしてコロコロ政党名を変えていたが、盧武鉉が大統領になったときは何党だったかね?」

「ええと、確かあのときは、統一民主党? いや新民主党?」

大司教「違うと思うね」

「ああ、国民民主党」

大司教「それ日本の民主党。わざとやってないか?」

「ふにゃあ、ちょっと召喚酔いが……降りてきたばかりで色々と意識が混濁しているにだ……そう、そうだよ、思い出したちょうど十年、翔んで十年、そんで百年、いやもっと千年……千年万年百万年♪ リボンでつなごう1億年♪」

大司教「なぜリボンの騎士が出てくる?」

「思い出すヒントなの! ああ、きたっ、千年民主党!!!」

大司教「ふっ、惜しいな。新千年民主党だろうが……しかし、なぜそんな名前になった?」

「かっこいいじゃないか、新世紀21ミレニアムだ新千年民主党~~だ~~!!!」

大司教「でも、今はもう党名変わったよな」

・夢の統一高麗
大司教「それでサスケよ、なぜ文在寅を知るのに盧武鉉なのだ?」

「ボクに聞いているのかね? ボクはノムたんだぞ。第16代大韓民国大統領盧武鉉(ノ・ムヒョン)だ!」

大司教「分かったよ、盧武鉉さん。それで?」

「文在寅は我らが金大中先生の最後の直弟子だし、ボクが大統領のとき秘書室長やらせたからよっく分かるよ」

大司教「たとえば?」

「文在寅はガッチガチの民族主義者ね」

大司教「韓国で民族主義者だとどうなるのだ?」

「何と言っても韓国民族主義者の悲願は南北統一よ。朝鮮民族は一つにならねばならない。大高麗民主連邦共和国を打ち立てるのだー!! そしてアメリカ支配から脱し、日本の影響も排除し、独自路線を打ち立てる。そして中国アメリカロシアを相手に華麗なる中立外交でいいとこ取りを目指す! これはボクも夢見たが、実現難しい理想世界ね」

大司教「さらには朝鮮民族が多く住む中国吉林省を取り込み、かつての高麗の最大領土を再現するのだな?」

「おお、そうそう! それこそが全朝鮮民族すべての悲願に他ならない!!」

大司教「夢見るのは自由だがな」

「ロシアとアメリカの力を利用すれば、夢の実現も可能になろう」

大司教「自分ではやらんのか」

「それが世界的賢人のとる道なの」

大司教「そうなると、文の行動原理が見えてくるな。アンドラスが前回言っていたように、中国主導による南北統一こそが目的であり、そのほかのことはそれの付帯事項でしかないのだろう」

「そのとーり!」

大司教「しかし、南北統一は2050年を目標とすると発表していたが……あれは諦めたのかと思っていたぞ」

「アメリカに意図を見抜かれ、反日もいい加減にしろ怒られたんだね。アメリカは侮れん。ボクたちのことをいつも監視し、支配し続けている。2050年への先送りは、その追及をごまかすための方便に過ぎない」

大司教「同時期に金正恩は、韓国は盗人猛々しいと怒っていたが、どうしたわけだ?」

「ボクも北の言動は、迷彩が過ぎてわけが分からないよ」

・韓国動乱?
大司教「しかしGSOMIAの破棄までいくとは思わなかった。アメリカも激怒しているようだが、怒られて「キャン」言った直後によくやるな」

「GSDOMIAの破棄は、文の公約なのね。奴としては公約を実行したに過ぎない。そのタイミングを対日報復にぶつけてきただけよ。アメリカによる非難も承知の上。今後文はアメリカは日本の側についていると、ことあるごとに国民にアピールしていくよ」

大司教「在韓米軍の縮小や、有事の際の韓国軍統帥権の返還まで言い出している。やはり文在寅は本気でやるつもりなのか?」

「その本気度を知っているから、安倍も容赦なく文政権を攻めているね。晋三は悔しいがなかなかのやり手だよ」

大司教「ウォンの急落、株価暴落、大量失業、経済低迷、さらに個人債務の限界、前回IMFにお世話になったときより酷い状況になりつつあると思うのだが? おかげで文の支持率は下がりまくっているぞ」

「国難を演出しているのよ」

大司教「なに?! まさかこの悲惨な経済状況まで日本のせいにしようとしているのではなかろうな?」

「当たり前ね。韓国において、すべての凶事は日本よりやってくるよ。さらには日米が画策して韓国に経済戦争を仕掛けていると喧伝するつもりね」

大司教「しかし、国民がそれを鵜呑みにするほどアホとは思えないが……」

「この国難を乗り切るため、統一高麗を実現せねばならない、そう煽れば国民は乗るよ、たぶんだけど」

大司教「しかし、金正恩はそれを冷笑しているように思えるが?」

「自分の地位が確保されると確信したら、金も豹変する可能性大だ。それに期待しよう」

大司教「統一高麗では金正恩の地位はどうなると予想されるのだ?」

「まずは南北の2州に大分割し、北の州の首長ということになるだろう」

大司教「今とあまり変わらないではないか?」

「いや、政治体制が変わるよ。独裁体制を完成させるために、南州では自由韓国党を徹底的に弾圧する」

大司教「なんだ、その自由韓国党というのは?」

「もとハンナラ党がセヌリ党になって、さらに党名を変えたものね」

大司教「ほんとうに韓国は政党名までコロコロ変わって節操ないな」

「ケンチャナヨー」

・文政権の末路は……?
大司教「このまま文政権が続けば、反米反日勢力の統一高麗が誕生してしまうのか?」

「残念だが、まだまだ道は遠い。一番あり得る文の最期は軍部のクーデターによる刑だ」

大司教「盧武鉉元大統領の最期も自決ではないとみているが、実際はどうなのだ? ボディーガードに崖から突き落とされたのか?」

「………韓国で要人の自決というのは、だいたいが見た目どおりではない。ボクも命を落としたくはなかったが、これはもうどうしょうも無いことね」

大司教「残念なことだな……しかし盧武鉉は恨みを買っていたんだろう?」

「ウリナラでは不審な自決は本当にたくさんある。追い込んで自決せざるを得ない状況を作り、そこで自決を演出するのね。李載壽中将の自決は……特に酷かった」

大司教「最近のことなのか? 中将といえばものすごく高い位ではないか」

「そうだ。去年の暮のこと。冤罪で逮捕状もないのに、この中将はTVカメラの前で手錠をかけられ、辱めを受けた。これは軍人として耐え難いことだ」

大司教「そこまで面子にこだわるのか」

「ボクらにとって面子は一番大事ね。面子が潰されたら潰した相手を気持ち的には滅しても良いと思っている」

大司教「恐ろしいな」

「李中将は軍の元機務司令官、つまり諜報機関のトップだよ。特に対北朝鮮諜報の最要人。文が対北朝鮮政策を水面下で動かすのに邪魔な存在だったね。明らかに政治的理由で完全排除されたよ」

大司教「李中将は結局自決に追い込まれたようにして消されたと……」

「そういうこと。さまざまな圧力で嫌がらせをして、恥辱に耐え切れなくさせたね。こうした全体主義的圧政に対する抗議のための自決ということになった。彼は軍でも高潔な人格者として人望があり、慕う者も多かった。軍部の文政権に対する恨みはそれは根深いものになった。消されたのは李中将だけじゃない、他にもかなりの数がいる」

大司教「そんなにいるのか!?」

「軍だけじゃなく、司法やいろいろね」

大司教「酷いものだな。なぜクーデターが起こらない?」

「クーデターができないほど、人事で文の息のかかった者が幹部中枢を占めるようになったからよ。それに疑われた者は密かに消されるという恐怖政治スタイルが効いてる。でも、文政権の支持率が下がれば、アメリカCIAも手を打ってくるかもしれない」

大司教「民衆の支持を失えば、軍のクーデターか、もしくは弾劾裁判はあり得るということか」

「そうだ。だから文政権は支持率をとても気にする」

大司教「反日も加速度的にひどくなるわけだな」

「ボクの祖国はまだまだ民主的でないし、暗黒面が深いよ。そしてアメリカの支配から永遠に逃れられないということね。文がそこから脱し、真の独立を勝ち得る統一高麗を夢見る気持ちは痛いほど分かるね」

悪魔: ケット・シー(Cait Sith) ケルトの猫妖精。ケットが猫、シーが妖精の意味。猫だけの王国を異界に持つ。また、彼らは人の間に紛れて猫として暮らすこともあるという。好奇心旺盛で、知能も高く、二足歩行ができる上に人語を話す。
ペローが編集した民話『長靴をはいた猫』が有名なケット・シーとして挙げられる。詩人の萩原朔太郎はコケインに導かれ、ケット・シーの王国に迷い込んだことがある。
『真・女神転生 ―東京黙示録―』では小林章人に召喚されるが、彼を裏切って相馬三四郎を助ける。

筆者: 鈴木一也(すずきかずなり) 1960年11月1日東京生まれ。ゲームクリエイター。代表作『女神転生』『女神転生Ⅱ』『真・女神転生』『モンスターメーカー』シリーズ。『偽典女神転生』『新世黙示録TRPG』『ジェットインパルス』『つきびと』など多数。デジタルデヴィル(株)代表。専門学校TECH.C.にて講師も務める。
父にアナログゲームのクリエイターである鈴木銀一郎がいる。

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イラスト: 闇雲大佐

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