【朝の重厚ライトノベル】まさかラーメン屋にやられるとはね

Light novel


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俺チンピラみたいなもんだけどさ、できるだけ謙虚にふるまってるほうよ? でもラーメン屋の店主ってどうしてあんなに偉そうなの? 俺、ボコられて絶命しちゃったんだけど、まさかラーメン屋にやられるとはね。思いもしなかったよ。

寒い地方の有名店。東京からはるばる昔のチャンネーに会いに半日かけて来たわけだが、すっぽかされて、とりあえず飯を食いにやってきたわけ。班に移動してすっぽかしは痛いよな。でも落ち込むのは俺の柄じゃあない。

つうか、過疎ってるのに地方のラーメン屋に行列ができてるのは凄いよな。ここ、塩ラーメンがウマイらしい。しかも無化調をウリにしてるっぽい。化学調味料不使用ってことか。まあ、美味けりゃどうでもいいけど。

でも、もうね、ラーメン屋に入った時点で雰囲気がおかしかった。ひょろひょろの痩せた店主のオーラっつーか、普通じゃねえ。足は小刻みにステップを踏んでて目はギンギンに開いてる。よくわかんねーが「ひゅっ! ひゅっ! ひゅっ!」とか言ってる気もした。まあ、見た目は問題じゃねえ。どうでもいい。問題は別にある。

ラーメンの食券買って席に座るじゃん? 速攻で「あー、ちょっと勝手に座らないで!」だってよ。は? 何? なんで座っちゃいけないの? そもそも着席ルールがあるなら先に言えよ! 客数を計算して席を決めてるから勝手に座るなってことらしい。つうか、客に対してタメ口かよ。

座ってからラーメンが出てくるのにも時間がかかったね。12~13分以上かかってるよ。遅くない? イライラしてたら突然「どうしましょう」とか言ってきやがる。は? 何をどうするって? よくわかんないからイライラMAXだけど、ケンカしに来たわけじゃないし、大人の対応で「何をどうするんですか?」って丁寧に聞いたよ。

そしたら店主「チッ!」って舌打ちしやがったんだよ。そこで堪忍袋の緒が切れたね。「どうしましょうって何だコノヤロー!」ってブチギレ激怒だよ。客は神様じゃねーけど、舌打ちってどういうことだよ。そもそも何をどうしましょうなんだよゴラァ!

俺は大人だけどさ、キレたら誰も止められねーよ。怒り心頭で「お前がどうしたいんじゃゴルァ!」って店主に怒鳴り散らしたら、「お前がどうしたいんか聞いてるんだろゴルァ!」とかぬかしやがる。笑うしかねえよ。どうしましょうって、こっちもどうしたらいいかわかんねーよ。

「どうしたいんじゃ!」
「どうしたいんじゃい!」

お前が叫んで唾が飛び散ったラーメンなんか食いたくねーわ! 金返せ! って言ったら店主、奥に行ったから返金してくれるのかと思ったら、なんか大鍋に入ってる太い木の棒みたいなやつで俺を一撃、絶命した。額か、顔面か、頭か、そのあたりやられた気がする。すんげー痛かったけど、すぐ真っ暗になって無痛になった。あー、これが命の消滅か。

今思えばどうでもいいこと考えながら意識飛んでったな。あの木の棒は何だ? スープ混ぜるやつ? それか窯の薪か? つうか、どうしましょうって何? 俺がおかしいの? 東京のラーメン屋でそんなこと言われたことないんだけど。よくわかんねーが、気が付くと、真っ暗な部屋(?)の中に机と椅子とパソコンが一台あったんで、こうして書いてる。

……つうか、どうしましょうって何?

もっと詳しく読む: まさかラーメン屋にやられるとはね(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2019/10/16/morning-short-light-novel-ramen/

※画像はイメージであり記事とは無関係です
作: 津賀ポルヌ(a.k.a. Wintermute)

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