【映画批評】ネタバレなし! ターミネーター:ニュー・フェイトはジェニシスを越えられない残念作 / しかし駄作ではない

ターミネーターニューフェイト


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映画「ターミネーター2」以来はじめてジェームズ・キャメロン氏がガッツリと製作に加わった作品として世界中のファンが期待した「ターミネーター:ニュー・フェイト」(以下ニューフェート)だが、残念ながら、ターミネーター2はおろか、前作である「ターミネーター:新起動/ジェニシス」(以下ジェニシス)すら越えられない残念作だった。

・「T2のその後」を新たな映像
残念作とはいえ、決して駄作ではない。悪い意味での古臭さ、展開の起伏のなさ、予想できる展開、などなど、作品としての薄さが気になる作品ではあるが、序盤は観客の期待を膨らませることに成功し、なによりファンサービスともいえる「T2のその後」を新たな映像で観させてくれたのは感涙モノ。

・女3人旅は新鮮かもしれない
また、サラ、グレース、ダニーの女3人旅はターミネーターという作品であることを忘れさせるほど新鮮で、ふとターミネーターであることを思い出すと「ギャップから生じるユーモア」を感じさせる。

・彼女の存在が蛇足に感じる
しかしながら、サラは重要人物ではあるものの「蚊帳の外」感、もしくは「ファンが喜ぶからとりあえず出しました」感というべきか、彼女の存在が蛇足に感じて仕方がない。

サラに見せ場はあるものの存在がチープに感じさせる扱いで、サラを出したことで「サラの格」を落としているように思えててならなかった。おそらく、T2から長きにわたって正当な続編が生まれなかったこともあり、ファン心理でサラを神格化。そうしたなかで、ニューフェートのサラが弱体化し、しかも扱いが雑だったため、神格化が崩壊。ガッカリに繋がったと考えられる。

・感情移入の入り口にも到達できない
また、ストーリーの作り込み、キャラクター設定の作り込みが非常に薄くて浅い。行動に対する動機が薄いし、特にアーノルド・シュワルツェネッガー演じるT800に関しては「えっ? そんな動機?」と思えるほど薄くて感情移入できなかった。いや、感情移入の入り口にも到達できなかった。

・エドワード・ファーロングが出る?
ちなみに「ジョン・コナー役のエドワード・ファーロングが出るのではないか」と言われていたが、出るのは出た。しかし、まさか「あのような演出」で出てくるとは思いもしなかったし、作品を盛り上げるという点に関しても効果絶大で、彼をそのような出し方にしたことは評価したい。

・ジェニシスのワクワク感越えられず
結論としては、映画作品としてニューフェートはジェニシスのワクワク感を越えることはできなかった。よくできた作品とは正直言えない。正直なところ、新起動だけでなくターミネーター4も超えてない。内容が薄すぎる。

もちろん、そのようなことを言うと過激派(インターネット内限定)な自称ターミネーターマニアがブチギレ激怒し、「ジェームズ・キャメロン万歳!」「絶対に許さない!」「うわああああああ!」な勢いで文句を言ってくるかもしれないが、それでもいい。良い作品とは賛否両論となるものだ。残念作なのは間違いないが。

もっと詳しく読む: ターミネーター:ニュー・フェイトはジェニシスを越えられない残念作 / しかし駄作ではない(バズプラス Buzz Plus) http://buzz-plus.com/article/2019/11/08/terminator-dark-fate-genisys-news/

執筆: 桃色のガンダルフ

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