中国の思想家・孔子の子孫が日本でラーメン屋をやっていた! 結婚して苗字が山田に(笑)


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中国の思想家・孔子(こうし)といえば、儒家の始祖であり、世界的にも有名な哲学者でもある。

紀元前552年に生まれたと記録されていることから、今から遡ること2500年以上前の偉大なる人物である。

その孔子の子孫が日本でラーメン屋(中華食堂)をやっているのをご存知だろうか? 孔子72代目の孔憲蕚シェフである。あまり知られていないことだが、孔子はかなりのグルメな人物で、味にこだわりのある性格だったという。これは期待できる! さっそく実際に行ってみた。

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孔子の子孫がやっている店は埼玉・西川口の『異味香』(イーウィシャン)。

店内に入ると、元気な声の女将さんと若いシェフ、そして厨房で黙々と調理をしている72代目孔子がいた。カリスマ性を感じさせる髭が、なんとも神秘的な雰囲気をかもしている。

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ここの名物は煎人餃子(せんにんぎょうざ)。他店の餃子よりも2倍ほど大きく、16種類の具がぎっしりと詰まったもの。

食材の美味しさをそのまま楽しむため、醤油や酢などはつけないで食べる。

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その味は、春巻きのようにトロトロとした食感もあれば、シュウマイのように弾ける食感もあり、あらゆる食材によって旨味を最大限に引き出す具のセレクションであることを実感した。

これはきっと、肉の脂に野菜の甘さがくわわり、旨味に変化して伝わっているのだろう。

餃子を客席に運んでくる72代目孔子の真剣な表情から「孔子のソウル(魂)」を感じた。まさに、2500年の時を経て現代に降臨した孔子そのもの表情。料理人として誇りを持っていることがオーラだけで理解できる。

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餃子は通常サイズの「一口焼き餃子」もあるので、それもあわせて注文したい。一口とは言うが、他店の餃子と同じくらいのサイズである。

ただし煎人餃子とは別物だ。もちろん飲み物は青島ビールにしよう。

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ちなみに、72代目孔子の息子(73代目)がシェフとしてあとを継いでおり、名前が山田になった。

2500年以上前の偉大なる孔子の血は、日本の山田として今もなお、受け継がれている。

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帰り際、客席から厨房を覗いてみると、真剣な眼差しと眼光で調理に集中している72代目孔子がいた。まるで命を削って料理に入魂しているかのようだ。

その真剣さ、まさに料理人の鑑といえよう。

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異味香
埼玉県川口市西川口1-26-24
火~木17:00~25:00 金土17:00~26:00 日祝17:00~24:00

掲載: Buzz+(バズプラス) https://buzz-plus.com

yawatasan

食べ歩きと音楽を趣味とする現役の音楽雑誌編集者。