【地方創生】大企業ほど子供を産みにくい事が発覚! 『日経ビジネス』編集部の自虐的記事

育児負担が女性だけにのしかかる


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『日経ビジネス』2015年3月9日号の特集「地方創生 日本を救う子宝企業」に面白いデータを発見しました。

・子供を産みやすい環境
大企業のほうが制度が充実しているので子供を産みやすい環境にあると思っていたのですが、実態はそうでもないらしいのです。

・企業子宝率
同誌には1122社の調査結果が掲載されていて、企業子宝率(従業員が在職中に持つことが見込まれる子供の数を企業別に算出した数値。企業版の合計特殊出生率と言える)は、大企業ほど低いという結果になっていました。

・従業員数別の企業子宝率
従業員数10〜29人 …… 企業子宝率1.39
従業員数30〜49人 …… 企業子宝率1.34
従業員数50〜99人 …… 企業子宝率1.30
従業員数100〜499人 …… 企業子宝率1.22
従業員数500人以上 …… 企業子宝率1.22
※「日経ビジネス」2015年3月9日号より引用

・育児負担が女性だけにのしかかる
その理由は、大企業は(長時間労働もあり)育児に積極的に関わらない男性が多いため、育児負担が女性のみにのしかかるからと分析されています。

・午後6時には家に帰れる!?
一方、企業子宝率2.22をたたき出した山惣ホームの社長は、「うちの連中は午後6時には家に帰れる」と、率の高さの要因を説明していました。

・長時間労働を自己批判!?
ただ、この特集にはオチがあって、『日経ビジネス』編集部の企業子宝率が1.11とダントツで低いことなんですが……。暗に長時間労働を自己批判しているのでしょうか。

執筆: 鈴木収春(不明研究室) http://fumeiya.net/

もっと詳しく読む: バズプラスニュース Buzz+ https://buzz-plus.com/article/2015/05/24/kodakara/

鈴木収春

クラウドブックス株式会社代表取締役。自由大学「伝わる文章学」「出版道場」教授。東京作家大学講師。講談社客員編集者を経て、出版エージェントに。ドミニック・ローホー『シンプルリスト』、タニタ&細川モモ『タニタとつくる美人の習慣』、劔樹人『高校生のブルース』、高畑宗明『腸内酵素力で、ボケもがんも寄りつかない』などを担当。