【衝撃】参拝でお金は不要!? お賽銭は近代にできた集金システムだった / 神社学教授・中村真氏の書籍が興味深い

参拝は理にかなっている?


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私もいくつか講義を担当している市民大学・自由大学にて、「神社学」の教授を務めているのが、中村真氏だ。その中村氏の初の著書『日本の神さまと上手に暮らす法』(ダイヤモンド社)を、以前、献本いただいた。中村氏は出版関係者でもあり、かつては「ecocolo」などを発行するエスプレの代表だった人である。

・日本の神さまとの暮らし方をライトに提案
本書は神社にまつわるエッセイで、厳格なマナーというよりは、それを踏まえつつ、現代人にあった神社との暮らし方を、ライトに提案している。提案のひとつで興味深かったのが、「お賽銭はいらない」という項目。

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・お賽銭は近代にできた集金システム
お賽銭は近代にできあがった集金システムであり、こまめにコインを投げ入れるよりは、たまに正式参拝してご祈祷してもらい、玉串料として5000~1万円を支払ったほうが、簡易版ではなく神さまと対面できるので有意義という内容だ。

・参拝は理にかなっている?
私も明治神宮などで何度か(普段は着ないスーツで)正式参拝したことがあるが、自分自身がまずシャキッとするし、理にかなっているような気がする。神道や「神社学」に興味はあるけど、なんだか難しそうという方は、まず本書を読んでみるといいかもしれない。

執筆: 鈴木収春(不明研究室) http://fumeiya.net/

もっと詳しく読む: バズプラスニュース Buzz Plus https://buzz-plus.com/article/2016/04/08/osaisen-iranai/

鈴木収春

クラウドブックス株式会社代表取締役。自由大学「伝わる文章学」「出版道場」教授。東京作家大学講師。講談社客員編集者を経て、出版エージェントに。ドミニック・ローホー『シンプルリスト』、タニタ&細川モモ『タニタとつくる美人の習慣』、劔樹人『高校生のブルース』、高畑宗明『腸内酵素力で、ボケもがんも寄りつかない』などを担当。