日本から失われた「昭和の駄菓子屋」を台湾で体験する / 駄菓子を楽しむ金門島の子どもたち
日本の駄菓子よりも色鮮やか
駄菓子屋、あなたの家の近くにあるでしょうか? 昭和時代にはどの町にもあった駄菓子屋ですが、どんどん少なくなっていきます。特に「おばあちゃんがやっている駄菓子屋」は限りなく少なく、絶滅寸前ともいえる状況とのこと。話によると、駄菓子屋は儲かっても1日2000円くらい。そんな経済状況が普通らしいですよ。
・地域住民に愛される駄菓子屋
子どもが減っている昨今、駄菓子屋を続けるのは非常に厳しい時代といえるかもしれません。しかしながら、日本から失われた「昭和の駄菓子屋」は意外なところでまだ残っていました。それは台湾。たとえば金門島の駄菓子屋は、いまでも子供たちの楽園として、憩いの場として、地域住民に愛されています。
・すべて純台湾式の駄菓子
雰囲気は古き良き日本の駄菓子屋。しかしそこで売られている駄菓子の数々は、ジャンルこそ日本と似ているものの、テイストや種類は台湾式となっています。これがまた面白い。くじ引きあり、カードあり、ガムあり、チョコあり、餅あり、スナックあり、だけれどすべてデザインは純台湾式の駄菓子。オトナでも心が躍ってきます。
・日本の駄菓子よりも色鮮やか
20台湾ドル(約60円)でいろいろ買ってみましたが、ガム2袋、魚のすり身串2本を買うことができました。日本の駄菓子屋よりも相場は半額くらいだと感じました。また、日本の駄菓子よりも色鮮やかな細かいお菓子やオモチャがいっぱいな印象も受けました。台湾文化に必要不可欠な花火もありましたよ。
・中華ムードが漂う夜の商店街
金門島の駄菓子屋は、夜遅くまで部活や塾に通っている子どもたちのため、周囲の食堂が閉まる時間帯になってもお店を開いていました。中華ムードが漂う夜の商店街で、ポツリと鮮やかな駄菓子屋が営業している風景。子ども時代に駄菓子屋に通っていたという人がこの風景を見たならば、日本から失われた「昭和の駄菓子屋」を思い出すに違いありません。
・子供のころから経済を学べる場
ちなみに、今夏取材した駄菓子屋は、金門島の金城地区にあります。この地区には2件の駄菓子屋があり、小中学生たちが限られたお小遣いのなかでやりくりし、それぞれが駄菓子を購入していました。「子供のころから経済を学べる場」と言えるかもしれませんね。
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