【革命】防臭性・通気性・保温性を兼ね揃えたウール製メッシュライナー「WOOLNET SINGLET」(ACLIMA)が凄い理由
化繊アレルギーで着られない人にも
ACLIMA はノルウェーのブランドで、ユニークなウールウェアを今も自国内で生産しています。その中でも一際おもしろい商品が、メッシュのアンダーウェアです。
・汗をかいたときにベタッとならない
メッシュアンダーを通常のアンダーウェアやカットソーの下に着ると、汗を排出しやすくして濡れ戻りを防ぎ、体が冷えるのを防いだり乾きを早くしたりできます。自転車に乗る人にとってはおなじみのウェアで、汗をかいたときにバイクジャージがベタッとくっつかないように、普段からジャージの下にメッシュのアンダーを着ている人も多いでしょう。アウトドアの世界では、finetrack が化繊のメッシュアンダーを出してから広く知られるようになりました。
・ウール製であるところが最大の魅力
ACLIMAのメッシュアンダーは、このカテゴリのウェアでよく用いられる化繊ではなく、ウール製であるところが最大の魅力です。Hiker’s Depot はロングディスタンスハイキングと相性がいいアイテムを揃えているので、長期間・長距離を歩く場合には、ベースレイヤーには臭いの落ちにくい化繊よりも防臭効果の高いウールをおすすめしています。
・擦れやすい肩まわりにはメッシュ以外の生地
一方で、ウールのアンダーウェアは乾きにくく、汗をかくとザックを背負っている背中側がベタつきやすいというデメリットもあります。そんなときには、このメッシュアンダーを下に着れば、通常のアンダーウェアを浮かせて速乾性を向上させられるでしょう。ザックを背負うことを前提にしているので、擦れやすい肩まわりにはメッシュではない生地を使っています。
・高い保温効果を得られる
化繊と比べてウールは繊維が太いため、メッシュの網目がやや粗く厚めに仕上がっているのも重要です。ダウンやフリースでも、ハイロフトでパイルに厚みがあるものほど空気の滞留を防いで保温力を高められます。これと同様に、薄手の化繊製メッシュアンダーよりも、生地に3Dメッシュのような膨らみがあるウール製のもののほうが重ね着をしたときに地肌とウェアとのあいだに厚いロフトが生じるので、そのぶん高い保温効果を得られます。もちろんこれを一枚着ただけでは寒いですが(笑)、重ね着をしてパックすれば充分な空気層をつくれるでしょう。
・化繊アレルギーで着られない人にも
保温効果を得られるし、通気性が高いのである程度動いたときには上に着ているもののジップを開いたりすれば熱交換をしやすい。トレイルランニングや冬場のクロスカントリースキーのように、エンデュランスの高いアクティビティにはうってつけのウェアでしょう。それに、化繊のメッシュアンダーがどんなに便利でも、化繊アレルギーで着られない人は少なくありません。そうした人たちにも広くすすめられるメッシュアンダーが出てきたという面でも、かなり意義があると思います。
・充分に試してみる価値のあるウェア
Hiker’s Depot でも扱っている ibex のように、ウールのアンダーウェアを作っているメーカーは多数ありますが、生地自体の品質の差は微々たるものなので、それよりは機能性で選ぶことをおすすめします。ACLIMA のメッシュアンダーに関しては、今持っているベースレイヤーの下に付け足すことができ、なおかつそれが化繊ではなくウールであることの意味もちゃんとある。メッシュアンダーの次のフェーズを感じさせてくれる、充分に試してみる価値のあるウェアです。
※編集部注: 本稿は土屋智哉さんの談話をもとに、編集部が文章化しています。
執筆: Geared(ギアード)
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