【最強】風力発電の電力で縫ったウェア「SPITZ JACKET」が高性能すぎる件 / 北極圏から流れ込む強い北風
耐久性と透湿性は折り紙付き
アウトドアブランドの「ホグロフス」が開発し、2007年に登場したクライミング用ハードシェル「SPITZ JACKET」。その後「ROCK HIGH JACKET」へとアップデートしたことで、一時はカタログから姿を消していた同モデルが、2016年秋冬、新しいホグロフスのアイコニックなモデルとしてリニューアルを遂げました。
・どのような意図が?
新生 SPITZ JACKET の特色は、北極圏から流れ込む強い北風が生み出すプロダクトであること。そして、その過酷な北風をも耐え凌げるシェルであるということ。そこにはどのような意図が込められているのでしょうか。
・BY THE NORTHERN WIND
リニューアルした SPITZ JACKET は、ブランド創業の地であるスウェーデンの風力発電が生み出す電力を使って縫製が行われています。
ホグロフスはこの新たな取り組みを「BY THE NORTHERN WIND」と銘打っており、売り上げの一部は環境団体に寄付されます。
・北欧の自然を象徴するようなプロダクト
そんなバックストーリーを持つ SPITZ JACKET は、時に脅威にもなり得る自然と向き合い、楽しむというアウトドアの思想そのものを体現しているようにも読み取れます。
ホグロフスの新たな象徴であり、北欧の自然を象徴するようなプロダクトなのです。
・耐久性と透湿性は折り紙付き
仕様を見ていきましょう。ファブリックはグレードの高い3レイヤーのGore-Tex Pro。その耐久性と透湿性は折り紙付きです。
背中や肩、腕など摩耗しやすい部分には頑強な70D、身頃の部分には動きやすい40Dというメリハリを効かせた生地の使い分けをしています。
・山でも街でも映える存在
この生地の使い分けによって生まれる切り返しがデザインのアクセントとしても機能しており、実にスタイリッシュ。
カラーリングも、旧来のホグロフスのイメージを覆す新鮮さをたたえています。山でも街でも映えることでしょう。
・フードが頭の動きについてくる
上部をラミネート加工で補強したフードは、ヘルメットの上から被ることを想定したサイズ。ドローコードが前側の首元だけでなく、後ろ側にも2か所設けられており、上下と左右、どちらの方向にも細かく調整することができます。フードが頭の動きにしっかりついてくるので、ストレスを感じません。
・タフなハードシェル
そのほか、すべてのジッパーにラミネートによる撥水加工が施されているなど、ハードな環境下でパフォーマンスする機能が盛り込まれたタフなハードシェルに仕上げられています。
・アクティヴに遊べる
近年のハードシェルのカテゴリーは機能性を絞り、ライト化する傾向も見られます。新生 SPITZ JACKETは490g。ドローコードの周りのパーツなど小さなところを軽量化しており、従来のモデルよりも30g軽く500g以内に収めつつもハイスペックに落とし込まれています。
このバランスが胆だと感じました。これだけの機能性があれば、ほとんどのシチュエーションでアクティヴに遊べるし、安心感もあるでしょう。
・遊び方は使い手次第
秋冬の中級山岳での縦走やアルパインクライミング、バックカントリースキーなど、遊び方は使い手次第でいくらでも広がります。多目的ゆえに、あらゆるユーザーに、長く愛される「スタンダード」なモデルとなるのではないでしょうか。
・矜持も感じられる逸品
そして、このハードな一着でハードシェルの「スタンダード」を定義しようという名門アウトドアメーカーらしい矜持も感じられるのです。もちろんご覧の通りのかっこよさなので、これを着てフィールドから街に降りてくるのもアリ。これからの季節の散策や旅に SPITZ JACKET を持ち出しましょう。
執筆: Geared(Facebook)
もっと詳しく読む: 3年ぶりに復活したSPITZ JACKETが提示するハードシェル(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2016/10/05/spitz-jacket/