ゲームクリエイターとしてメガテンの生みの親・鈴木大司教が桜を見る会に参加 / 会場に召喚される
文: 鈴木大司教
天はうららか、桜は山桜など遅咲きの桜が多く咲き誇っていた。おおらかな安倍総理の心を反映したかのように、ちょっと多めに集められた招待客。私も妻を伴い、その栄誉に与った。
なぜ私が呼ばれたのか? おそらくゲームクリエイター&ネトウヨ代表としてだ。この一年間、人々を啓蒙し、神と悪魔と正道の道を人々に啓いて来たからであろう。
・アルコールはなかった
朝早くから新宿御苑はふだんには見られないほどの人また人だ。会場のいくつかの場所で簡単な食事と飲み物が供されている。サンドイッチ、焼き鳥、茶そばなどの軽食とお菓子。酒もあるとどこかで誤報されたが、ノンアルコールの甘酒だけである。
誰もが笑顔であるのが、花見の良いところだ。陸自の軍楽隊が見事な演奏を披露し、場を盛り上げる。人が多いので、安倍総理を見ようとしても、人垣の隙間からわずかに覗けるだけだが、妻はケント・ギルバードと写真を撮ったり、茶そばを食べたりと、けっこう満喫しているようで良かった。
・アパホテルの社長も参加
この日の大人気は菅官房長官で、2ショットを撮るために長蛇の列が出来ていた。ふだんは仏頂面でイソ子記者のアホな質問に答える菅さんも、今日は素晴らしい笑顔である。
わしは自分では映らなかったが、アパホテルの社長との2ショットを横から頂戴した。
▲菅官房長官とアパホテル社長元谷 芙美子さん
・悪いことではないのだが
芸能人も多数訪れており、そちら目当ての人もけっこういるのだろう。遠くからでも目立つピコ太郎とイッコ―さんは、他の芸能人が早々に引き上げたあとも、最後まで残ってファンサービスに努めていた。いい人たちである。
確かに桜を見る会は、本来の趣旨、国のために貢献した人や海外の賓客や軍人を招いて交流を深めるとは違ったものになってきている。人も1万8000人とちょっと多すぎるだろう。お陰でわしもこのような場所に来られているわけだが。それでも幸せを分かち合う人数が多いのは悪いことではなかろう? そう、これは悪いことではないのだが……
・なぜ今桜の会が非難されるのか?
この会の歴史は古く、明治には国際親善を目的に皇室主催で行われていた観桜会が前身である。世界情勢が緊迫する昭和13年まで行われていた。これを昭和27年、当時の吉田茂首相が桜を見る会として復活させたものだ。
世間では桜を見る会が安倍首相に私物化されていたとか大騒ぎしているが、首相の会なので首相関係者を招待することの何が問題なのだろうか? 日本の最高権力者として、こんなささやかな祭りを主催するのも、許されないことなのか? 日本という国は、どんどん閉塞的になってしまっている。ネットではどんなちいさな瑕疵をも叩き、炎上を期待する。
誰がこんな国を望んだのであろうか。民主党政権のときも桜を見る会は開かれていたが、管直人は東日本大震災を受けて中止。鳩山由紀夫のときは、土砂降りだったそうだ。それでも民主党は票固めということで、各議員に招待客の枠が設けられ、人が集められた。
これは当時民主党だった長尾敬衆議院議員が告発している。彼は私の中高時代の後輩で、弟の友人でもあり家にも良く遊びに来ていたのだ。未だに弟たちとは親交があり、私も友人のひとりとして後援している。今は立派に自民党衆議院議員なのだ。鳩山首相のときは、彼の枠で招待された客は、交通費まで政府持ちだったそうだ。
・安倍政権にダメージ与えたいだけ
民主党が党名ロンダリングしただけの立憲民主党に、桜を見る会を非難する資格があるのだろうか? 蓮舫議員は、急に1万8000人になったのが問題だという。実際は小泉純一郎総理の時代から徐々に増えていって今の数字に到達したというだけだ。
常識ある議員なら、余りに増えすぎて本来の趣旨とは違ってきているので、我々も反省を含め来年からは招待客を絞るべきではないか? とでも提案するのが筋だろう。
今マスメディアで桜を見る会を非難する人々は、それまでの数十回に及ぶこの会を一度でも非難したことがあったのだろうか? これまでマスメディアの重鎮も何度も招かれている。それを黙って放置してきたのだ。
桜を見る会が違法だというのだったら、とっとと野党は告訴すればよい。その手続もせず、延々と国会でこの問題を取り上げ続けるのは、安倍政権に印象的なダメージを与え続けたいだけの余りに下らない三文芝居であるとしか思えない。
安倍晋三の地元支援者850人が、バスを連ねて前夜祭に訪れたと国会で共産党の田村智子議員が述べた時、野党議員が声を揃えて一斉に「えええええ~~~?」と野次った。余りにその芝居と脚本が薄っぺら過ぎて、失笑すらできなかった。
・国会を茶番劇場にする野党
今度は支援者の晩餐会がホテルオークラで開かれ、ひとり5000円が安すぎると言い出した。しかも銀座の高級寿司店久兵衛が寿司を提供していのたとまで。差額が利益供与になり、賄賂に当たるというのだ。
これは「桜を見る会追及本部」の事務局長である立憲民主党の黒岩宇洋と中谷一衆議院議員が吐いた明らかなデマだったのだが、その嘘がバレると、久兵衛が嘘を吐いていると開き直る。まったく話にもならない。
安倍総理の支援団体がお金を徴収して、その場でホテル側の領収証を渡したことも非難された。彼らは窓口として行っただけで安倍事務所の収支にはまったく影響していない。明らかな言いがかりである。こうした埒もない野党質問がえんえんと国会で行われているのだ。
しかし、その後次々と民主党時代の議員たちが、ホテルオークラで値引きさせたり、それより安い値段で懇親会を開いていたりと差額が発生、ブーメランが飛び交うこととなる。
・まだまだ続く野党の茶番劇
共産党が桜を見る会の招待客名簿を資料請求したら、その2日後に名簿がシュレッダーにかけられたということで、証拠隠滅したと騒ぎ出した。菅官房長官は、シュレッダーには予約が必要で、共産党の請求が来る前に予約していて、請求の伝達が間に合わず処理されたと報告した。
しかし「桜を見る会追求本部」の面々は突然内閣府を訪れ、シュレッダーを見せろと迫って門前払いを食うのである。いつもの手だ。わざとアポ無しで訪れて断られ、いかに安倍政権が独裁的であるかを印象づける。
しかし、翌日どうぞと言われてホイホイ行ってしまうところがすでに抜けている。デマを流したと問題視された黒岩議員は2019年11月26日、自らのツイッターで「昨日あれだけ門前払い食って、初めて我々も名簿調査班でシュレッダーをじかに見ました。担当課長からも説明を聞きました」とその行動力を自慢した。
・シュレッダーを見る会
彼らはA4の白紙800枚を34秒でシュレッダーにかけた。こんなあっという間に出来るのに、桜を見る会の名簿を処理するのに予約が必要なわけないと主張したのだ。TVでもその映像が流され、彼らの追求は成功したかに見えた。
しかし、コピー用紙800枚の値段はたかがしれているものの、国民はそんなことのために資源がもったいないと感じたようだ。彼らはシュレッダーを見る会と揶揄されて、失笑をかっている。
結局内部調査の結果、シュレッダーの利用予約が共産党の資料請求要求の前に出されていることが改めて明らかになった。4月22日に予約を入れ、一番早い日が5月9日ということで実行されたという。間2週間もかかったのは、こうした軽作業を短時間勤務の障害者に担当させているためだ。
シュレッダーを見る会は、作業には一分もかからないと勝手に妄想して主張していたが、実際は1時間25分かかって12袋の書類を裁断したという記録が公表された。
そして首相のお膝元の山口県へツアー。支援者に聞き取り調査だそうだが、結局成果ゼロ。税金で山口行って美味いもの食って良い商売だと羨ましがられている。何もかもが無意味で下らないパフォーマンスに過ぎない。野党議員は多額の歳費を使ってこんなことしかできないのだろうかね?
・ブーメランの達人たち
さらに特定野党の追求は続く。桜を見る会に、反社会的組織の人間が招待されたというのだ。元山口組系の組員で新澤良文という。彼は現在は奈良県高取町の町議を務めている。野党議員は、こうして更生して立派に町議を務めている人を、一生差別し続けるのだろうか?
逆に現役反社会組織と民主党議員の疑惑は未だ晴れていない。辻元議員と次々と逮捕者を出す関西生コン幹部とのつながりは、何の解明もされていないのだ。
立憲の中谷議員は、もとギャング集団PKRの初代総長であり、山口組系で前科のある甲田英司とつながりがある。その甲田と一緒に何度もパーティーを開いているのだ。
そして立憲民主党議員たちと、元暴力団で人をあやめた者、懲役12年の実刑判決を受けた田中正道とのツーショットが、ツイッターで多数晒されている。この田中が代表を務める市民団体「いのちを守る会」が桜を見る会を刑事告訴した。この会の名前、命を奪ったことを埋め合わせをしようというのか。彼らは過激な極左集団と目される。真面目な町会議員とは大違いだ。
そしてマルチ商法の詐欺グループ、当時のジャパンライフ山口社長が2015年の桜を見る会に招かれ、それを宣伝に利用して会員を募集したと非難が高まっている。安倍事務所の身元調査は確かに不十分だったが、この当時はまだ公正取引委員会が最初の注意を出した段階で、この詐欺グループの行為が広く知られていなかったのだ。籠池夫妻の森友学園と同じく、首相が利用されたに過ぎない。
立憲民主党会派の柿沢未途衆議院議員などは、ジャパンライフから1940万円が献金されたが、こちらの方がよほど問題だが何の追求もされない。何より、安倍総理を非難する多くのTV局がジャパンライフのCMを流し、各新聞もまた広告を掲載しており、より罪が重い。
TV朝日の玉川徹は「ジャパンライフのお金は多くの人が涙を流したお金!」と憤るが、ジャパンライフは彼の出演していた羽鳥慎一のモーニングショーのスポンサーで、2016年にCMを流していたのだ。すでに公取委がさらなる警告をしていた時期である。東京新聞の望月記者も「マルチ商法で約2千億円の被害が出た」と非難するが、東京新聞もジャパンライフの広告を出しているのだ。
そして毎日新聞の顔とも言うべき岸井成格、報ステのコメンテーターの後藤謙次、読売新聞編集局長の浅海保、朝日新聞政治部部長の橘優などなど、そうそうたるマスメディアの重鎮が、ジャパンライフの広告塔になっていたのだ。橘などは、退職後ジャパンライフの顧問を務めていた。安倍首相は利用されたが、マスメディアは積極的に加担したのだ。彼らが非難する資格がどこにあるのだろうか?
・彼らの狙いは?
一部枝野など考えなしの立民議員は、本気で安倍内閣倒閣を狙っているようだが、余りに現実的ではない。内閣支持率はほぼ変わらないか、上昇している一方、反対に立民などの支持率は半分に低下しているのだ。
本当の狙いは、憲法改正の阻止である。このためにはどんな手を使ってでも遅延させるというのが、今の野党の戦術だ。では、なぜ彼らはそうまでして憲法改正の道筋を阻止しようとするのか? 答えは簡単である。特亜三国がそれを望まないからだ。
中国、北朝鮮、韓国、これらの国が、それぞれに立憲民主党や共産党など特定野党の内部にまで手を突っ込んでいる。この迷惑な隣国が、日本の自主憲法制定を嫌っているのだ。ならば改憲しかあるまい? 憲法改正されるまで、日本には真の独立はないのだ。
▲桜を見る会で、妻とのツーショットの鈴木大司教
筆者:鈴木一也(すずきかずなり) 1960年11月1日東京生まれ。ゲームクリエイター。代表作『女神転生』『女神転生Ⅱ』『真・女神転生』『モンスターメーカー』シリーズ。『偽典女神転生』『新世黙示録TRPG』『ジェットインパルス』『つきびと』など多数。デジタルデヴィル(株)代表。専門学校TECH.C.にて講師も務める。
父にアナログゲームのクリエイターである鈴木銀一郎がいる。
もっと詳しく読む: ゲームクリエイターとしてメガテンの生みの親・鈴木一也大司教が桜を見る会に参加 / 会場に召喚される(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2019/12/05/party-to-see-cherry-blossoms/
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