【映画批評】映画「パラサイト」は良作だが作り込みが甘い / 鑑賞したカップルはその夜に時計回り「チャパグリをジャージャー麺に翻訳したのは失敗」

チャパグリ


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韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が世界中で話題になっているし、日本でも話題になっているのは理解できる。よくできた映画だし、中だるみがなくはないが、限りなく退屈なシーンは少ない。確かに序盤後半あたりにどうでもよいダラダラ会話シーンが突如として入るが、作品の完成度の高さを考えると、それくらいは監督の自己満足として受け入れても良いだろう。

・半地下に住む必要がないほどの能力値
この映画の問題は別にある。主人公格の半地下に住む家族たちは、貧困層の代名詞ともいえる半地下住宅に住んでいるわけだが、あまりにも家族全員が適応性において有能すぎて、「半地下に住んでいる理由」がまったく見つけられないのである。この家族は、半地下に住む必要がないほどの能力値を持っているのだ。

・そこそこ良い生活はできるはず
にもかかわらず、いままで何をして生活してきたのかと、疑問が残るのである。この家族ほどの能力があれば、家族全員が大金を稼げるはずだし、半地下に住む必要がないのである。「めちゃくちゃ能力がある貧乏家族」は、なかなか難しい設定なのだ。そう、能力があれば、絶対とは言えないにしても、そこそこ良い生活はできるはずなのである。そこに矛盾が生じる。

・どうして半地下に住むほど貧乏なのか
作品が好きな人にとって、このような批評は嬉しくないだろうから「こんな良い作品を叩くなんて許せないムキーッ!!」と思ったり、「パラサイトに感動したのに悪く書いて許せないギャアアアア!!」と思う事もあるかもしれないが、あなたの中ではそうなのだろう。あなたの中では。なのでそれは否定しない。しかし「どうして半地下に住むほど貧乏なのか」という点において、説得力としての作り込みが甘いのは事実。

・映画を撮るプロが撮ってこのデキ
あと、「だったらお前が映画を撮ってみろよ」という意見もあるかもしれないが、撮らない。その理屈は通らない。映画を撮る人は完成した映画で評価されるべきであり、プロだから信じて客が映画館を訪れる。「だったらお前が映画を撮ってみろよ」なんて横暴な意見はナンセンス。映画を撮るプロが撮ってこのデキなのですから、残念なこと。

・完成度が高い映画なのは確か
しかし、「パラサイト 半地下の家族」が悪い映画とは思わない。むしろ非常に興味深く、完成度が高い映画なのは確か。ただ、作り込みが甘いだけ。次回作はここまでヒットしないと推測するが頑張って欲しい。

もっと詳しく読む: 映画「パラサイト」は良作だが作り込みが甘い / 鑑賞したカップルはその夜に時計回り「チャパグリをジャージャー麺に翻訳したのは失敗」(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/02/15/parasite-movie-news/

執筆: 桃色のガンダルフ

桃色のガンダルフ

映画館は au マンデイで行くことが多いです(笑)。映画館だと大作の多いSFに偏りがちですが、Netflix、Amazon プライムでは幅広く!それなりの間、映画ライターとして記事を書いてきました。Filmarks にも投稿してますので、よろしければ!