【問題視】ジャンプ漫画家が担当編集者への不満をネット暴露 / 弁護士を雇い集英社と話し合いか
双刃美先生 THE・GIRLS・SCHOOL
集英社の「となりのヤングジャンプ」や「ヤンジャン!」にて漫画を執筆していた漫画家が、あまりにも編集部と担当編集者の対応が杜撰(ずさん)すぎたため、その怒りと不満をインターネット上で暴露。大きな注目を集めている。事実ならば、非常に悲しい状況といえる。
・繊細な絵柄と魅力的なキャラクター
話題となっているのは、漫画家の双刃美先生。ヤンジャンでは「THE・GIRLS・SCHOOL」を連載し、その繊細な絵柄と魅力的なキャラクター、そしてテンポよく進みつつしっかりと笑わせてくれる、青年誌のギャグマンガとしては非常に完成度が高い作品と感じる。
・漫画を描きつつ苦悩していた!?
そんな双刃美先生だが、おもしろいギャグマンガを描いていながらその裏側では、日々、苦悩していたようである。以下は、双刃美先生が自身の公式Twitterに書き込みしたコメントである。
連載当時、集英社の担当があまりにも酷かったので「編集部に相談したい」とお願いした結果、何故か「30万円払う」と言いだされ、断ったにもかかわらず「振り込みました」と連絡が来た時のラインの履歴です。この問題が影響し、連載は早期終了という形になってしまいました。 pic.twitter.com/cPLDoVxM0k
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 28, 2020
この問題を実は単行本のあとがきにも書いていたのですが、編集長に呼び出され書き直さなければ発売出来ないと伝えられたあげく「この事をネット等で公にした場合、双刃先生を守れなくなります」と言われてしまい、身動きが取れなくなってしまいました。
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 28, 2020
それを今、ツイートしてしまったので、守られなくなってしまいました。
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 28, 2020
一番酷かった対応は、担当の伝達ミスで契約が無断で破棄されており、それを指摘すると会社の経費で購入した契約金分の商品で返済された事でした。
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 28, 2020
書いてて凄まじい吐き気がしてきたので寝ます
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 28, 2020
当初のあとがきが出てきたので貼ります。 pic.twitter.com/k6ZDi7ls34
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
提出後、「このあとがきは載せられない」加えて「ネットで言ったらあなたを守れなくなります」と編集長に言われるシーンです pic.twitter.com/BnVwMYhshZ
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
現在も弁護士を介して集英社との話し合いが続いているのですが、損害賠償をしたとたん「そんな事実など無い」と全否定されてしまった上電話も一切出ずメールのみの対応に限られ、送っても2~4週間後に「貴殿の認識が間違っています」という返事しかこず、勢いでグダグダ暴露してしまいました…陳謝
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
幸いやりとりの録音データが一通りそろっているので、クリエイターさんの泣き寝入り案件を減らすためにも、経緯をわかりやすく説明した動画をYouTubeで公開したいと思っているのですが、会話の中の担当の個人名をピー音で消す編集が地獄なんですよね…
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
ちなみに法的に見ると、担当編集の悪質な対応は善管注意義務違反にあたるものだそうなのですが、執筆に関してしっかりとした契約書があまり存在しない漫画家の場合、裁判ではやや不利になるかもしれないというのが弁護士先生のご意見でしたね… pic.twitter.com/73oiV11xe1
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
結局、担当本人に非を認めて頂かない限り話が前に進まないのですが、こんな感じの人にどうやって非を認めさせればいいのでしょうか… pic.twitter.com/SraHPP2pxs
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
怖かったのが作品のタイトルを英語で決めていたにもかかわらずデザイナーさんにカタカナで発注されていたことでした。しかし本人は副編集長に対し「カタカナと英語両方依頼した。なのに双刃先生がカタカナだけでされたと勘違いした」と説明。
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
後にデザイナーさんからのメールでカタカタのみで依頼していた証拠が出てくると、「副編集長がカタカナのほうがいいと言ったので意見が混乱し、カタカナでのみ依頼してしまった」と発言。本当にやばい人なのだと感じました。 pic.twitter.com/PRL8oRJAPC
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
少々感情的に暴露してしまって反省しつつ、おかげで気持ちがスッキリして集英社に対して最強の返信内容が思いつきました。返事は多分また一カ月近く待たされるでしょうが…来たら報告しますね。 pic.twitter.com/sUnR9pHZxb
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
そもそも私が金銭の要求に至った経緯は、連載終了に関してのフォローが無かった事に加え、事実を公にしないように強要された事、担当さんがなんの罰もないまま現在も働き続けていることに納得いかなかった為に出た最終手段でした…。損害賠償をしたのは相談開始から約四カ月後です。
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
それにしても「法的な正当性を判断する為に」って…会社の経費を仕事のミスの埋め合わせに使った人間を法務部が「問題のない行為」と見逃している時点で集英社の判断基準が間違っている可能性が高いんですよね…
— フタバハル(双刃美) (@futabahal) February 29, 2020
・双刃美先生が意味もなく嘘を書くとは思えず
上記の内容はあくまで双刃美先生の言い分であり、編集部側の考えを知らなくては中立的な判断はできないが、双刃美先生が意味もなく嘘を書くとは思えず、双方でなんらかのトラブルが発生した可能性は極めて高いと推測できる。
・誤解なのか事実なのか間違いなのか
双刃美先生が書き込みした内容が事実ならば、非常に問題なのは確かだ。編集部側が事実無根であるとするならば、しっかりと双刃美先生と世間に対して説明するべきだろう。お互いがお互いに対しての誤解を解く必要があるかもしれない。そもそも誤解などではなく、双刃美先生が書き込みした内容が事実ならば、それはそれで編集部の体制として問題なのだが。
とにかく、双刃美先生の心の平穏と、問題解決が少しでも早く訪れることを切に願う。そしてまた、おもしろいマンガを描き続けてほしい。
もっと詳しく読む: ジャンプ漫画家が担当編集者への不満をネット暴露 / 弁護士を雇い集英社と話し合いか(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/03/03/mangaka-tantou-news/
画像: コミックス1巻表紙より