【炎上】糸井重里「Fukushima50」感想をTwitter書き込みして炎上 / 町山智浩も疑問視「糸井さんは原発や戦争を恐れた歌をくだらないと批判した人」
MOTHERの糸井重里さん
コピーライターでありゲームクリエイターとしても活躍した過去を持つ糸井重里さん(71歳)が、インターネット上で炎上している。糸井重里さんは、福島第一原子力発電所事故を題材とした映画「Fukushima50」を鑑賞し、その感想をTwitterに書いたところ、批判的な意見が多数寄せられ、炎上状態になっている。
・人それぞれが違う感想を持って当然なのに炎上?
映画はさまざま視点があって良いし、何が正しく何が間違いか決められるものではない。人それぞれが違う感想を持って当然であり、糸井重里さんの感想に対して批判的な意見がありつつも「間違った感想」とはいえないはず。それでも炎上しているのはなぜか。
・Twitterで疑問視する声
糸井重里さんの感想に対して、肯定的な意見も多数あるが、映画評論家として活躍する町山智浩さん(57歳)は糸井重里さんの感想に対し、疑問視する声をTwitterであげている。以下は、糸井重里さんと町山智浩さん、そのほかさまざまな人たちの意見である。
・糸井重里さんの書き込み
「戦争映画や、時代劇だと「いのちを捧げて」やらねばならないことがでてくる。いまの時代は「いのち」は無条件に守られるべきものとされるから、「いのちを捧げる覚悟」は描きにくい。映画『Fukushima50』は、事実としてそういう場面があったので、それを描いている。約2時間ぼくは泣きっぱなしだった」
・町山智浩さんの書き込み
「糸井重里さんが原発を守るために命を捧げた映画を絶賛して泣いている。糸井さんは、忌野清志郎ボスが原発や戦争を恐れた歌を「くだらない」と批判した人だ。原発を恐れるのはくだらなくて、命を捧げるのは素晴らしいのか」
戦争映画や、時代劇だと「いのちを捧げて」やらねばならないことがでてくる。いまの時代は「いのち」は無条件に守られるべきものとされるから、「いのちを捧げる覚悟」は描きにくい。映画『Fukushima50』は、事実としてそういう場面があったので、それを描いている。約2時間ぼくは泣きっぱなしだった。
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) March 6, 2020
胸のすくようなエンディングはない。それは、忘れてないし、終わっていないからだ。 https://t.co/bUmjVG9KFM
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) March 6, 2020
映画「Fukushima50」の、個人的にいちばん困ったことは、禁煙していたタバコをものすごく吸いたくなったこと。渡辺謙、佐藤浩市、うまそうに吸ってたなぁ。
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) March 6, 2020
糸井重里さんが原発を守るために命を捧げた映画を絶賛して泣いている。糸井さんは、忌野清志郎ボスが原発や戦争を恐れた歌を「くだらない」と批判した人だ。原発を恐れるのはくだらなくて、命を捧げるのは素晴らしいのか。 https://t.co/u74Mbj4UjL
— 町山智浩 (@TomoMachi) March 7, 2020
あの時、命をかけて原発を守った人たちは尊い。それを映画化するのは良い。ただ、事実を曲げて、しかも原発の問題はまだ山積なのに、すべてを美化するような作品になってしまった。忖度ありの映画を礼賛するようでは、文化人としては?個人の好みにはケチつけませんけど。
— soe (@B6FPvmKOQAqpdIC) March 7, 2020
「本当のこと」に気付いていないのか、それとも気付いている自分を認めたくないのか、それどころか本気で扇動しようとしているのか…。
糸井さん、どれ?— ひろみ (@2IvSb3SujfBiNAY) March 8, 2020
糸井さんってそういう人だったんですね、初めて知りました。
チョット危ない気が・・・— 上原 由敬 (@d21H13IMNN7mCj0) March 7, 2020
糸井さんが2時間泣きっぱなしだったというのは分かる。私も「男たちの大和」で泣きっぱなしでした。しかしその後が空しかった。犠牲者を美化しているだけではないかと思わざるを得ないから。それでも「男たちの大和」には日本軍に対する批判もあったから救われた。#Fukushima50 はどうなのか?疑問。
— こうちゃん (@kozohys2002) March 8, 2020
「いのちを捧げる覚悟」ってコトバ、なんかステキなもの、美しいもののように勘違いさせてしまう響きがある。
"献身"って感動。
安全神話にあぐらをかかずに、国や財界、専門家がちゃんと対策を取っていればしなくて済んだ「捨て身の覚悟」
見るべきものから目をそらせば、無邪気に心が動かせそう
— prosta (@prostaff6) March 7, 2020
Fukushima50が素晴らしく
影響力のある方に呟かれたら困る方々がわんさか、ある意味組織的に糸井さんを攻撃しているみたいですね。— 夢子🧚🏻♀️ (@Jessie31Jessie) March 7, 2020
昨日観ました。私も泣きっぱなしでした。原発というのはまだ解決したわけではないけれど、それを置いても、あの時、このような方々がいたからこそ、今、自分は生きていられるのだ、と改めて気づかされました。。
— Pica (@jyajya4575) March 7, 2020
命を捧げなくていいようにするためにどうすればいいか、それを進めて欲しいです。
— さん子 (@bakkieee) March 7, 2020
・多くの人が現在進行形で悲しい現実の中を生きている
糸井重里さんの感想が「賛否両論」と言うよりも「炎上」側に寄ってしまったと感じるのは、この映画が実際の出来事をベースに作られたものであり、それが悲しい悲劇をもたらし、いまだに解決していないから。現在進行形で悲しい現実の中を生きている人がたくさんいる状態であり、「泣いて解決する美談」と感じてほしくないという思いが多くの人たちにあるのではないだろうか。そんな声も出ている。
・期待の高さと世間評価から乖離する感想
おそらく糸井重里さんも単なる泣ける美談と感じて感想を書いていないと思うが、「糸井重里」という人物に対する期待の高さと世間評価から乖離する感想だと感じ取られ、炎上してしまったようにも感じるが、皆さんはどうお思いだろうか。
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