新型コロナウイルスの感染予防になることを期待して、キッチン用の除菌アルコールや消毒液などが買い占められ、普通に入手することができない状態が続いている。インターネット通販で購入できたとしても転売屋や悪徳店が販売している事があり、2～3倍やそれ以上の価格で売られている。

・アルコール濃度70％から83％に殺菌効果

そんな除菌アルコール等の代替品として話題になっているのが、高濃度アルコールのお酒である。飲むために製造されたお酒だが、アルコール濃度が70％から83％であれば消毒液の代わりになると厚労省が認めている。ちなみに、さらに高いアルコール濃度の場合は殺菌効果が落ちる可能性があるようだ。

・アルコール濃度96％の「スピリタス」

しかしながら、高濃度アルコールのお酒も多くの店で完売状態で、インターネット通販でも転売屋や悪徳店が高額で販売するなどして問題視されている。特に地球上でもっとも強いお酒といわれているアルコール濃度96％の「スピリタス」は絶大な人気を誇り、本来ならば2000円以下で安価なのにプレミア価格がついて販売されている。

・「ワルシャワの幻想」は比較的手に入りやすい

しかし、スピリタスと同内容でありながら違う名称で販売されているお酒があることをご存じだろうか。それは「ワルシャワの幻想」(500nl)という名称で販売されているウオッカでアルコール濃度は96％。ラベルにはスピリタス(SPIRYTUS)と併記されている。酒屋や販売店などで比較的入手しやすく、販売価格は1600～1700円前後で適正価格。

・適切な濃度まで水で薄める必要

アルコール濃度が高すぎると殺菌効果が薄れるといわれており、厚労省はアルコール濃度が70％から83％であれば消毒液の代わりになるとしている。そのため、ワルシャワの幻想を殺菌効果がある液体にするためには適切な濃度まで水で薄める必要がある。もちろん清潔な水を使用する点は言うまでもない。

・185mlの水を足して薄める

たとえばアルコール濃度96％のワルシャワの幻想500mlからアルコール濃度70％の液体を作るには、185mlの水を足して薄めればよい。もっと濃くしたい場合は水の量を減らすとよいが、厚労省が示している殺菌効果があるアルコール濃度の範囲内に収まるように作ること。さらに詳しい消毒液レシピは別記事「高濃度アルコールのお酒から消毒液を作る方法」にて公開しておく。

・問い合わせて在庫があるか確認を

残念ながらインターネット通販ではワルシャワの幻想も買い占められる傾向にあり、高値で販売されている。酒屋やお酒を取り扱っている販売店などに問い合わせて在庫があるか確認するのがよさそうだ。

もっと詳しく読む: 新型コロナウイルス予防で高濃度アルコール・スピリタス完売 / 実は「ワルシャワの幻想」も代用可能(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/04/13/spirytus-warsaw-fantasy-news/