【話題】FF7リメイクでパラレルワールド発生 / FF7Rフィーラーはプレイヤー自身の分身「ザックスとエアリスが死なない世界」
ファイナルファンタジー7リメイク
ファイナルファンタジー7(FF7)は1997年に発売され、その立体感あるグラフィックとドラマチックな展開が世界中で大絶賛されました。ヒロインのひとりであるエアリスが死ぬ展開は賛否両論でしたが、物議を醸すほど世界に没頭できる魅力ある良作だったともいえます。
・FF7とFF7リメイクは内容が違う
また、続編の「クライシスコアファイナルファンタジー7」(CCFF7)では、主人公であるクラウドの親友であるザックスが死んでしまった過去が語られました。大切な仲間が命を落とす展開がプレイヤーを悲しみに包む展開でしたが、2020年4月10日に発売された「ファイナルファンタジー7リメイク」(FF7リメイク)では、ザックスもエアリスも死なない、かつてのFF7やCCFF7の悲劇を変える展開になるのではといわれていましたが、それか現実のものとなりそうです。
・エアリスの最後
1997年に発売されたFF7では、エアリスはクラウドの仲間となりながらも、ラストボスであるセフィロスに殺されてしまいます。裏技を使わないかぎり、エアリスを仲間にしたまま冒険を進めることはできません。ストーリー上、絶対にエアリスは死ぬことになるのです。
・ザックスの最後
2007年に発売されたCCFF7は、時間軸的にFF7よりも以前の物語になります。クラウドが都市ミッドガルを訪れるまでの展開を知ることができ、主人公はクラウドと同じソルジャーであり親友ともいえるザックス。物語の最後でザックスは神羅カンパニーの兵と戦い、命を落としたとされています。
・フィーラーはプレイヤーの分身
FF7リメイクには、FF7には登場しなかったフィーラーという幽霊のような存在が登場します。フィーラーは数え切れないほど無数に存在し、クラウドらを邪魔したり、ときに助けたりしてくれます。そのフィーラーの正体ですが、まだ公式発表はないものの、おそらく99%の確率で「ゲームをプレイしているプレイヤーの分身」という意味を持つキャラクターであると考えます。
・プレイヤーの意思を表現しているフィラー
FF7リメイクのストーリー展開のなかで、フィーラーは主人公を邪魔したり、逆に助けたりしています。それは「FF7と同じ展開を求める(原作通り進むという考え)」と「悲しい原作を変えたい(ザックスやエアリスが死なない展開を望む考え)」というプレイヤーの意思を表現していると言えます。
・ザックス死なぬパラレルワールド発生
すでにTwitterやFacebook、インターネット掲示板などのSNSで大きな話題になっているとおり、FF7リメイクではザックスが死なない描写が描かれています。CCFF7では命を落とすはずのザックスですが、激しい光がミッドガルを包み込んだ瞬間から、「ザックスが死なないパラレルワールド」が生じたように思える描写があります。つまり、フィーラー(プレイヤーの意思)の存在によって、ザックスが死なないパラレルワールドがFF7リメイクで生まれたともいえるのです。
・フィーラーの力がエアリスにも影響か
ザックスが死なない描写があるわけですから、そのフィーラーの力がエアリスにも影響を及ぼすと考えるのは妥当でしょう。よって、ザックスとエアリスが死なないパラレルワールドがFF7リメイクで描かれていると考えるべきです。
・パラレルワールドはFF7リメイクのプレイの結果の先
とはいえ、ひとつ勘違いしてはならない部分があります。おそらくですが、FF7リメイクの本筋のス―トリーは、ザックスもエアリスも死ぬと考えられます。そうでなければ、FF7リメイクの物語は始まらないし、成立しないからです。よって、ザックスとエアリスが死なないストーリーは今回のFF7リメイクのプレイの結果の先にあるものであり、別の物語として語られたり、もしかするとファンサービスとしてプレイできるようになると考えられます。
<可能性が高い展開推測>
1. FF7リメイクの本筋はザックスもエアリスも死ぬ
2. FF7リメイクのストーリーにフィーラーが介入
3. FF7リメイクの展開がザックスとエアリスが死なないパラレルワールドを生む
4. FF7リメイクの本筋世界と「ザックスとエアリスが死なない世界」は別物
・「決定された物語を変更する行為」は作品を冒涜
この流れが現実のものであれば、スクウェア・エニックスおよび脚本家は非常に素晴らしい展開を選択したといえます。なぜなら、いくら悲しくともザックスとエアリスの死は物語として決定されているものであり、プレイヤーが求めようとも「決定された物語を変更する行為」は作品を冒涜し、過去の物語を愛しているすべてのプレイヤーを裏切る行為ともいえるからです。多くのプレイヤーは、悲しくともザックスとエアリスの死を受けてれているわけですから。
・安易に死を回避させない展開
しかし、プレイヤーの希望や夢、そして幻想を受け入れられるのも、ゲームやリメイクという存在であるからこそ。パラレルワールドとしてザックスやエアリスが死なない世界の可能性を示唆したシナリオは秀逸と言えるでしょう。本筋のストーリーはリメイクとして保ちつつ、新たにパラレルワールドを生む。そう、安易に死を回避させない展開こそが、FF7とFF7リメイクの崇高さを保つことができる重要な部分なのです。
【追記】
余談だがザックスとエアリスの声優は現実世界で結婚しており、夫婦となっている。はたしてそれはFF7Rの世界でもそのカップルは実現するのか。その点においても大きな注目が集まっている。
もっと詳しく読む: FF7リメイクでパラレルワールドが発生 / FF7Rのフィーラーはプレイヤー自身の分身「ザックスとエアリスが死なない世界」(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/04/18/finalfantasy7-remake-parallel-universe/
執筆: IKA-X
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