【話題】新型コロナウイルス重症者の68%がレムデシビル投与で改善 / 今後はプラセボ試験で有効性の測定
Remdesivirで臨床的改善
新型コロナウイルスが強い感染力で世界的規模で感染者を増やし、WHOがパンデミックであると断定し、日本では外出自粛要請や緊急事態宣言が発令されているが、パンデミック終息への希望ともいえる情報が入ってきた。抗ウイルス薬のレムデシビル(Remdesivir)を新型コロナウイルス重症者に投与したところ、68%に改善がみられたという。
・国立衛生研究所などが発表
これは医学図書館として知られるアメリカ国立医学図書館に属する国立衛生研究所などが発表し、複数の報道機関が報じている情報で、それによるとこの投与はコンパッショネート・ユースとして実行されたという。これは患者の生命を救うため、代替療法がない状況下で未承認薬使用を認める制度だ。
・53人のうち36人に臨床的改善
コンパッショネート・ユースとして実行されたレムデシビルの投与は、重症とされる新型コロナウイルス感染者にレムデシビルを静脈内投与するというもの。初日にレムデシビル200mgを静脈内投与し、あとの9日間は毎日100mgを静脈内投与。53人のうち36人に臨床的改善が観察されたという。つまりコンパッショネート・ユースによってレムデシビルが投与された感染者のうち68%に臨床的改善がみられたことになる。
・最短でも年内の承認
しかしこのデータはまだ症例数が少なく、さらに今後はプラセボ試験で有効性の測定を進める必要があるとされている。
また、日本では承認されていない抗ウイルス薬であり、日本のメディア日経ビジネスはレムデシビルに関し、製薬会社スタッフのコメントとして「緊急性を考えて特例扱いだとしても最短でも年内の承認だろう」と報じている。
もっと詳しく読む: 新型コロナウイルス重症者の68%がレムデシビル投与で改善 / 今後はプラセボ試験で有効性の測定(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/04/27/remdesivir-corona-news/