【話題】客が来なくて潰れかけた居酒屋「味ん輝」がコロナ後も客が来なくて数年前からソーシャルディスタンス厳守「まさに精神と時の部屋」

新型コロナウイルス


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あまりにも客が来ず、客が入ったとしても広いフロアでポツンと一人で食べなくてはならないため、店主みずから「精神と時の部屋」と呼んでいる居酒屋がある。2012年ごろにオープンしたこの店は、あまりにも見つけにくく入りにくい場所にあるため、最大で2か月間も客が来なかったこともあるほど。

・場所がわりにくく入りにくい店

その店は東京都の大山駅から徒歩5分ほどの場所にある「味ん輝」(東京都板橋区大山町40-3)。店主はとても優しく、そしてオイシイ料理を作る腕のある職人だが、店の場所がわかりにくく、そして入りにくい雰囲気をしているため、客が来ない。

・店に入るためのハードルの数々
急な階段

超細い通路が現れる

キャバレー1を通過

キャバレー2を通過

突き当りにドハデな暖簾とポスター

暖簾1の謎空間を通過

暖簾2の謎空間を通過

マンションのような(秘密クラブのような)ドアが出現

中に入ると広大な何もない空間

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・久しぶりのお客さんと思ったら逃げてった

そんな危機的な状況を脱するべく店主は出稼ぎと称してアルバイトをして生活をしていた。そうでもしなければ、生活費や家賃を稼ぐことができないからである。

そんななか、2016年に店主がTwitterに「久しぶりのお客さんと思ったら逃げてった」「日付変更線を過ぎたがなにもおきない」などの悲観的な書き込みしたところ、それらの書き込みが話題になり、客が多く訪れる人気店となった。

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・「精神と時の部屋」に後戻り

潰れかけていた居酒屋が、インターネットの力とみんなの真心、そして拡散力によって救われたのだ。Twitterもフォロワーが増え、しっかりと固定ファンがついた。

実際に料理を食べた人たちからは絶賛の声が出ており、ほとんどの人がポジティブな反応を示していた。このときばかりは、精神と時の部屋がお祭りのような状態になった。

・ネット人気は数か月でパワー切れ

だが、そんな人気も長くは続かず、数か月ほどでいつものように「精神と時の部屋」に後戻りしてしまった。たとえ美味しい料理でも、入りにくい店、見つけにくい店は商売として不利なのか。

・コロナ禍の影響で飲食店が悲鳴

2020年5月現在、新型コロナウイルスの影響により人が外出しなくなり、飲食店が大打撃を受けている。政府や自治体が外出自粛を要請しているのだから、人が飲食店に行かなくなるのも当然だ。

しかしこの「味ん輝」だが、2012年からずっと客が来ない状態が続いててコロナ禍でも平常運転。そもそも客がいないのでソーシャルディスタンスも守り続けており、まさに政府が推奨する模範的な環境を実現している。

・激安でボリューミーなテイクアウト

だが、店主はとても前向きだ。現在はテイクアウトも対応するかたちで営業を続けており、写真を見るかぎり、非常に美味しそうである。そしてかなり激安でボリューミーなのも魅力的だ。

確かにこの居酒屋は「精神と時の部屋」かもしれないし、ゼーレの部屋かもしれないが、それでも店主の愛されるキャラクターと美味しい料理を作る腕があれば、今後も継続していくことができる。……かもしれない。

・それほど息苦しさは感じない

ちなみにこの「味ん輝」だが、一度でも入ってしまえばけっこう快適。フロアがとても広いので、精神と時の部屋っぽさはあるものの、それほど息苦しさは感じない。ほろ酔いになってゆっくり寝そべることもできるし、瞑想にも最適だ。

・この店のことを思い出して

新型コロナウイルスが終息するまでは外食しにくいという人もいると思うが、新型コロナウイルスの心配がなくなった際には、この店のことを思い出して、試しに行ってみてはいかがだろうか。現在は10:00~19:00の営業時間となっており、テイクアウトは予約制とのことなので連絡してみよう。

味ん輝
住所: 東京都板橋区大山町40-3
時間: 17:30~夜中(通常営業時 / 要確認)
休日: 無休(出稼ぎに行く場合があるため要確認)
電話: 080-3028-8608

もっと詳しく読む: 客が来なくて潰れかけた居酒屋がコロナ後も客が来なくてずっとソーシャルディスタンス厳守 / 味ん輝「まさに精神と時の部屋」(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/05/02/minki-corona-news/

※冒頭写真は味ん輝さん撮影
※一部写真は2016年に編集部が撮影したものです

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