【悲報】練馬区のとんかつ店「まるとし」が火災 / 亡くなった店主「消毒液が手に入らない」と苦悩もらす
新型コロナウイルス
これも新型コロナウイルスがもたらした結末というべきなのか。東京都練馬区のとんかつ店で火災があり、店内に倒れている店主が発見され、その後、搬送先の病院にて亡くなった。店主は油をかぶった可能性があり、インターネット上で消毒液が手に入らないと吐露していた事も判明している。
・新型コロナウイルスの影響で臨時休業
火災が発生したとんかつ屋「まるとし」は新型コロナウイルスの影響を受け、2020年4月13日(月曜日)から臨時休業していた。店主は自身のFacebookにて「期間は、今の情勢を注視して判断し、今月末までは、働きたい気持ちを抑えて、事態の沈静化を願って感染予防に徹したいと考えております」と語っていた。
・店主の優しい人柄のが伝わる投稿
その後、お店は休みとなったが店主はFacebookに投稿を続けた。映画が好きなようで、連日、「アリスインワンダーランド」「メリーポピンズ リターンズ」「白雪姫と鏡の女王」「マレフィセント」など、オススメする映画の解説を掲載。セレクトした作品や解説文からも、店主の優しい人柄のが伝わってくる。
・消毒液が手に入れば営業再開か
2020年4月20日(水曜日)には、お店の再開のめどが立ちそうなコメントを残している。店主はFacebookに「昨晩は、妻と子供たちに、近いうちに、商店街から、消毒液が配布されることが分かったので、マスクはもちろん、いろんな予防策を徹底しての時短営業のことについて、話し合いました」と書き込み。そして2020年4月28日(火曜日)に、あまりにも辛い報告が書きこまれた。
・店主の書き込み
「残念ながら、用意してもらえたと思っていた消毒液が先ほど確認したら、無理そうなので、家族みんなと事前に話したことで、また、振り出しに戻った状況になりました。ご縁のあった皆様、中途半端な告知となり、申し訳ありませんでした。まるとしは、皆様と全く同じ状況、首都圏の連携・協力あなたの命を、家族を、大切な人を、社会を守るため新型コロナウイルスの感染拡大をくい止める大型連休(4月25日~5月6日)の外出を自粛 STAY HOME ウチで過ごそう。その言葉を、あらためて、心に刻みました。いつもありがとうございます」
・東京オリンピック聖火ランナー抜擢
それが店主の最後の書き込みとなった。2020年4月30日(木曜日)の夜、お店で火災が発生し、店主は命を失った。彼は東京オリンピックの聖火ランナーとして活躍する予定だったが、それも新型コロナウイルスによって2020年に現実することはなかった。
まるとしの親父さん…さすがに辛い…
— 小板橋@べっちょ (@bettttttyon) May 1, 2020
まるとしのマスターかよ……
— 🇩🇴すー🎏 ∞ (@po778899) May 2, 2020
東武練馬のまるとし、1回だけだが行ったことあるだけにショックだ
— 駄馬 (@k_daddy58) May 2, 2020
そうだったんですが…良心的なお値段でまさに下町のとんかつ屋さんって感じですね…
— HyperParadise (@pregnant_boy) May 1, 2020
・人を追い詰める結果を招いた
今回、店主がどのようにして命を落としたのか、現在のところ詳細は報じられていない。みずから命を断ったとは信じたくない。
しかし、もし店主が苦悩の末、この結末を選んだのだとすれば、買占めする人、転売屋、高額販売業者は深く猛省するべきかもしれない。事の発端は新型コロナウイルスかもしれないが、買占めや転売屋の思考や行動が人を追い詰める結果を招いたかもしれないのだから。そして、我々も何かしら考えを改める必要があるかもしれない。
この出来事は、日本国民の胸に深く突き刺さる「痛い記憶」になるのは間違いないだろう。政府や自治体の遅い対応にも批判が集まりそうだ。
もっと詳しく読む: 練馬区のとんかつ店が火災 / 亡くなった店主「消毒液が手に入らない」と苦悩もらす(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/05/02/we-should-reflect-on-that/