【衝撃】ラーメン二郎との戦いに宅二郎が完全敗北 / 二郎とファンに謝罪「ラーメン二郎を愛する方々に敬意を欠いて非常に反省」
ラーメン二郎と宅二郎
ラーメン二郎と似たテイスト、似た店名、似た盛り付け、似たトッピングシステムであるにもかかわらず、ラーメン二郎から抗議を受けても「何らかの対応や返答の義務は一切ない」「ラーメン二郎に誤認されることが不本意」等のコメントを発表し、炎上していた宅二郎。
あまりにも強気の姿勢に多くの人たちから猛烈なバッシングを受けていたが、その宅二郎がすべての「炎上原因」に関して完全に謝罪。ラーメン二郎とファンからの猛烈抗議に対し、宅二郎が完全敗北するかたちとなった。
・「家にいながら二郎インスパイアの味が楽しめる」として歓喜
宅二郎はイートインが不可能な完全テイクアウト店として2020年にオープン。そのテイストはラーメン二郎を基礎としており、ラーメン二郎インスパイア店として広まった。多くのラーメン二郎ファンが「家にいながら二郎インスパイアの味が楽しめる」として歓喜し、多くのユーチューバーも訪れる人気店となった。
・宅二郎「ラーメン二郎に誤認されることが不本意」発言で炎上
しかしその後、ラーメン二郎と無関係ながら「ラーメン二郎の系列店」と誤認する人が続出。それを懸念したのが本家のラーメン二郎だ。ラーメン二郎の創始者であり「親父さん」の愛称で親しまれている山田拓美氏が宅二郎に抗議文を送ったのだが、それに対して宅二郎は「何らかの対応や返答の義務は一切ない」「ラーメン二郎に誤認されることが不本意」とコメント。謝罪ではなく、むしろラーメン二郎に対する宣戦布告ともとれる強気のコメントを発表したことにより、さらなる炎上が発生した。
宅二郎がジロリアンに叩かれまくってんの
当然の帰結だよね— Ledra auditura (@hirata_bz_lions) July 6, 2020
宅二郎が本家からブチ切れ食らってるの、見た目似せたからって訳でもなかったハズ。二郎系の概念を誤解させかねない謳い文句出したから
— 蒼雀 頃(あおすずめ) (@BluesparrowXYZ) July 6, 2020
オヤジさんを怒らせるって、スゴイな😑
【大炎上】ラーメン二郎がインスパイア店「宅二郎」に激怒クレーム / 宅二郎「返答義務は一切ない」と強気だったが店名変更へ バズプラスニュース https://t.co/y8USUr9Sov @buzzplus_newsから
— Shigeno (@shigenoh) July 6, 2020
宅二郎
あまりにも失礼すぎるなぁ
法的に云々の問題ではなく、既に選択を誤った事を後々知るだろうなぁ— desmo1198 (@saigrage) July 6, 2020
熱心なファンを除けば、お店を始めた時は好意的な記事が多かったのに
借用形態なのに「二郎に誤認されることが非常に不本意」という言葉は確かに良くないね
宅八郎ならセーフだったのにラーメン二郎インスパイア店「宅二郎」店名変更へ バズプラスニュース https://t.co/IclWJKRecw @buzzplus_news
— ぶ〜すか (@yubiwrestling) July 5, 2020
だが、まったく鎮火しない炎上状態に耐えきれなくなったのか、宅二郎が全面的に謝罪コメントを2020年7月10日に発表。ラーメン二郎とラーメン二郎ファンに対して謝罪した。今回の謝罪のポイントは、ラーメン二郎だけでなく、それを支えているラーメン二郎ファン、いわゆるジロリアンたちにも謝罪している点だろう。
宅二郎の店主は、「何らかの対応や返答の義務は一切ない」「ラーメン二郎に誤認されることが不本意」などとコメントしたことがファンの怒りに火をつけ、炎上をさらに過熱させたことに気がついたのかもしれない。以下は、その全文である。誤解や誤認が生まれないよう、あえて全文を掲載する。
・宅二郎の謝罪文(全文掲載)
この度は当社の対応によりお騒がせしてしまい大変申し訳ございませんでした。また、山田拓美氏及びラーメン二郎を愛する方々に不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。心よりお詫び申し上げます。
「ラーメン二郎」の商標保持者である山田拓美氏より頂いておりました以下のお申し出に付きまして、弁護士より「法的に問題がない」というコメントを頂いている中、 2020年7月3日付でホームページ上でのお知らせにより、当社から「名称変更の予定はないこと」をご説明しておりました。
【山田拓美氏からのお申出内容】
・「宅二郎はラーメン二郎と名称が類似している」
・「黄色い背景はラーメン二郎の代名詞である」
・「当店の屋号、赤字、黄色などの色を変更するように」
・「対応を回答するように」
上記説明に対し「法的に問題がなくともリスペクトを欠く」等、数々のお問い合わせや厳しいご意見を頂いております。これらのご意見を踏まえ、社内にて協議した結果として、以下4点をこの場でご報告させて頂きます。
1.山田拓美氏及びラーメン二郎を愛する方々へのお詫び
2.屋号の変更
3.専門家との顧問契約の解除
4.当店の想い
1.山田拓美氏及びラーメン二郎を愛する方々へのお詫び
改めましてこの度は、山田拓美氏及びラーメン二郎を愛する方々に不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
当社として「宅二郎という名称・黄色い看板を変更しなければならないという法的根拠はない」とのコメントを掲載しておりましたが、 この判断はラーメン二郎創業者である山田拓美氏、及びラーメン二郎を愛する方々に対する敬意を大きく欠いた行為であったと非常に反省しております。付きましては、以下3点に付きまして、謹んでお詫び申し上げます。
・「二郎」という単語を屋号に含めたこと
・「黄色い看板」を使用したこと
・「当社としてもラーメン二郎と誤認されることは非常に不本意」という、敬意を欠いたコメントを掲載したこと
誠に申し訳ございませんでした。なおたくさんの厳しいご指摘をいただいております「ラーメン二郎と誤認されることは非常に不本意」との文言に付きまして本意をどうしてもお伝えしたく、 大変恐れながら、改めて次のように説明させていただきたく存じます。
当店はコロナ対策のために開業したラーメン店でございます。そのため独自に伸びづらい麺を開発し、「外出自粛を促し、三密を避け、美味しいラーメンをご自宅で食べて頂く」をコンセプトに、 宅配・テイクアウト事業のみで営業しておりました。
そのような中「ラーメン二郎との誤認が生じる」旨をお申し出を頂きました。
コロナ対策に特化して開業した当店としては、店舗営業を主軸とした一般的な他店と誤認されることは望んでおらず(=不本意)、「ラーメン二郎と誤認されることは非常に不本意」との表現に至った次第でございます。
「テイクアウト・宅配に特化した当店が他店と誤認されることは本意ではない(=不本意)」旨を強調したいがための表現であり、 ラーメン二郎を貶める趣旨はございませんでしたが、事実として明確に誤解を生じる表現でございました。 このような軽薄な文章を掲載したこと、そして山田拓美氏及びラーメン二郎を愛する方々に不快な思いをさせてしまったことを心の底から恥じております。改めまして謝罪をさせて頂きます。大変申し訳ございませんでした。
2.屋号の変更
上記を受けての当社対応として「麺屋 宅二郎」の屋号、及び「黄色い看板」を変更することを決定したため、ご報告申し上げます。 (ただし、2020年7月10日現在において、変更後の屋号及び看板の色は未定です。)
現在検討中の事項もあり、工事手配等の関係もあるため、山田拓美氏には申し訳ございませんが、屋号及び看板の色の変更は2020年8月1日を目標としておりますのでご連絡申し上げます。
3.専門家との顧問契約の解除
当社からの申し出により、2020年7月8日付で当社顧問弁護士との顧問契約解除を合意致しました。
4.当店の想い
当店は、コロナ禍において「三密」を避けて外出を控える中、「美味しいラーメンは食べたい」と願っている方が多いであろうと思量し、コロナ対策のために開業致しました。
「麺が伸びるため美味しいラーメンの宅配は難しい」との課題がある中、当社では独自に伸びづらい麺を開発し、 また、マスクの価格が高騰し手に入りにくい状況の中で1人でも多くの人にマスクをお届けするなど様々な取り組みを行って参りました。
今回、山田拓美氏及びラーメン二郎を愛する方々に敬意を大きく欠いた行いをしてしまい、その結果として当社と致しまして「宅二郎という名称の使用」「黄色い看板の使用」を終了することに致しましたが、 当社はラーメン業界においても、テイクアウト・宅配への取り組みがさらに進み、社会全体にコロナ対策が浸透することを願っておりました。
今回多大なるご迷惑をおかけした中ではあり申し訳ございませんが、可能であれば、今後も社会のために、形を問わず独自に開発した伸びづらい麺を使ってコロナ対策に取り組み、ラーメン業界を盛り上げていきたいと考えている次第でございます。
今後も至らない点はあるかと存じますが、皆様にご迷惑を掛けぬよう、そして社会に貢献出来るよう、精一杯頑張って参りたい所存ですので、何卒ご指導ご鞭撻の上、よろしくお願い致します。この度は多大なるご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
店主 吉岡 宏純
・宅二郎の店主が明らかにしていない点
今回、宅二郎がラーメン二郎とファンに対して謝罪したことは、今回の炎上騒動のひとつの節目になるのは間違いないだろう。しかし今回の件に関して、ひとつだけ宅二郎の店主が明らかにしていない点があるという。以下は、ラーメン二郎マニアのコメントである。
・コメント
「宅二郎は最初から全面的に降伏するのがベストな対処方法だったのですが、あまりにも遅すぎる謝罪とはいえ、今回の謝罪で少しは炎上が落ち着くのではないでしょうか。しかし宅二郎はひとつだけ、話していないことがあります。その点がモヤモヤします。宅二郎のサイトや取材記事を読んでみると、いっさいラーメン二郎の名が出てこないのです。そして、店主が独自に編み出したかのような表現になっている。宅二郎に対して「二郎の許可は取ったのか?」という問い合わせが多く、リスク回避のため、できるだけラーメン二郎のイメージから離れたい気持ちが店主にあったのかもしれない。でも、味に少しの違いはあれど、宅二郎のラーメンはラーメン二郎を参考に作られたラーメンですよね? そこも認めるべきなのではないかと思います」
・さすがに不自然
確かに、ラーメン二郎インスパイアというのであれば、ラーメンの味が「完全に独自のものなのか」「ラーメン二郎を参考にしたものなのか」に関して明確に示す必要はあると思われる。少なくとも二郎という名称を店名に使用していたわけで、テイスト面でラーメン二郎を参考にしていないというのは、さすがに不自然に思うが、皆さんはどうお思いだろうか。
とはいえ、今回の謝罪を機に、宅二郎が新たなステップを踏めるのは間違いないし、今後、味覚で多くの人たちを楽しませる存在になって欲しいと願うばかりだ。
ちなみに、実業家であり元ライブドア社長の堀江貴文氏がプロデュースしたラーメン二郎インスパイア店「マシのマシ」が1万円のラーメンを作っており、その件も大きな話題となっている。
もっと詳しく読む: 宅二郎が完全敗北 / ラーメン二郎とファンに謝罪「ラーメン二郎を愛する方々に敬意を欠いて非常に反省」(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2020/07/12/ramenjiro-takujiro-gomennasaishita/