エスカロップはどこで食べても同じでしょう? そう思っていた頃もありました。
本場・北海道根室市でエスカロップを食べて感動
筆者が東京で食べていたエスカロップは、カツとバターライスの組み合わせ。もしくはカツとライスの組み合わせ。いたってシンプル。それゆえ、ポジティブな意味で「エスカロップはどこで食べても同じでしょう?」と思っていたのですが、本場・北海道根室市でエスカロップを食べ、イメージが変わりました。稲妻が味覚を走りました。ウマイ、ウマすぎる! なんだこの感動の味は……。
……ということで、本場のエスカロップが食べられる根室市に行ってきたのですが、寒い、寒すぎる! マイナス1度なのに体感温度マイナス11度ってなんぞ。
北海道根室市『どりあん』でエスカロップを食べる
根室市には本格的なエスカロップが食べられる名店がいくつかあるのですが、今回は極めて評判が良い『どりあん』(北海道根室市常磐町2-9)で食べることに。
メニューが多彩でカフェとしても秀逸などりあん
喫茶店なのでドリンクやスイーツメニューも豊富。本来ならばここでパフェやプリンアラモードなども食べ、ドリンクはクリームソーダを飲みたいところですが、今回は体を温めるためにホットコーヒーをオーダー。もちろんエスカロップもオーダー。
<根室市観光協会のエスカロップ解説>
「漁師が早く食べられて、ある程度ボリュームのあるメニュー」として作られた 水産都市根室ならではの独創的なメニューです。名前の由来は「肉の薄切り」。イタリア料理の名前からつけられたとう説もあります。タケノコ入りのバターライスに薄切りのトンカツをのせ、デミグラスソースをかけたメニューです
これはもう殿堂入りのウマさ
目の前にやってきたエスカロップは、デミグラスソースがたっぷりとかけられたカツがバターライスにのっているビジュアル。ここまでは、東京で食べてきたエスカロップと構成的には同じ。
……しかし、味が極まってた。なんだこれは! いままで食べてきたエスカロップはなんだったの!? と思えるほどズバ抜けてウマイ! いや、今まで食べてきたエスカロップも激しくウマイのですが、これはもう、殿堂入りのウマさ。
繊細な塩気とバターの芳醇な薫りとコク
まず、バターライスが凄まじく良い仕事をしています。繊細な塩気とバターの芳醇な薫りとコクを生み、そこにカツがノッて香ばしさと豚肉の旨味を伝えてくるのです。そう、バターライスがベースとして極めて重要ポイントとなっているのです。
エスカロップの支柱になっているバターライス
このバターライスの仕上がりこそが、カツのおいしさを支えている、エスカロップの支柱になっているのは間違いないでしょう。そしてこの『どりあん』のレシピだからこそ、この黄金比率ともいえるウマさを出せているのだと思われます。
本場のエスカロップを食べ歩くためだけに根室市を訪れても良い
シンプルな料理なのに、ここまで人を感動させるとは……。本場・根室市のエスカロップのポテンシャルがキャパすぎます。この本場のエスカロップを食べ歩くためだけに、根室市を訪れても良いと思ったのでした。
そして、エスカロップはどこで食べても同じでしょう? と思っていた過去の自分に「ぜんぜん違うから」と言いたくなったのでした。
北海道根室『どりあん』で本場のエスカロップ食べたのだが感動した。塩気は存在するかしないか絶妙な量。旨味と油のコクが強調されて極めて美味。バターライスとカツだけなのにって思うでしょ?俺も最初そう思った。事実そうなのだが想像以上にうまい。どうしてこの味、東京にないのかな!あるかな。 pic.twitter.com/97kFTe9HTQ
— クドウ秘境メシ (@kudo_pon) December 25, 2024