
2025年10月23日、三井住友ファイナンス&リース株式会社(SMFL)がプレス向け発表会を開催。多くの取材陣の前で「assetforceリース会計パッケージ」を発表した。
SMFLスタッフが「assetforceリース会計パッケージ」の魅力を語る
会場ではSMFL 専務執行役員・有馬高司氏、SMFL DX推進部 副部長・縄野雄大氏、SMFL 理事 企画部担当役員補佐・戸谷仁氏、SMFL 理事 デジタルラボ所長・藤原雄氏、SMFL 理事 DX推進部長・川名洋平氏が登壇し、「assetforceリース会計パッケージ」について、その魅力を語った。
さらに有限責任監査法人トーマツ マネージングディレクター公認会計士・神谷陽一氏も登壇し「新リース会計基準の適用課題と対応」を語った。







新リース会計基準は2027年4月以降の会計年度から適用
assetforceリース会計パッケージ最大のポイントは「新リース会計基準に対応」という点だろう。新リース会計基準は2027年4月以降の会計年度から適用されるとのこと。それに伴った部分も含め、以下の機能が取り入れられているという。
assetforceリース会計パッケージの機能 / 引用
1.AI機能で契約書を読み取り
新リース会計基準に対応するためには、会計処理のために必要な情報を正確かつ効率的に格納することが大切です。AI-OCRと生成AIにて、契約書を自動で読み取る機能を開発・搭載しました。PDFビューワー機能でAI読み取り箇所のレビューも簡単に対応できます。
2.リース期間推定機能で期間判定を補助
契約情報からリース期間をシステムにて推定する機能を搭載。リース期間判定の作業を効率化します。判定ロジックはお客さまのニーズに合わせてカスタマイズ可能です。
3.ワークフローで部署間連携
現場の担当者が情報を入力し、経理担当者や責任者がチェックするフローを構築。情報の正確性を担保します。部署間や親子会社をまたぐ承認フローも構築でき、スムーズな情報管理を実現。
4.契約期間中の対応も万全に
契約変更時のリース負債、使用権資産の再測定など、煩雑な計算も正確に実行。アラート機能を契約更新日など任意の日付項目に設定することもでき、期中対応をサポートします。
5.各種帳票の出力・API連携に対応
借手の開示に求められる情報は、帳票や仕訳形式で出力が可能です。会計計算結果・仕訳はAPI経由での後続システム連携も可能です。
あらゆるポイントがカバー・フォロー
assetforceリース会計パッケージは、新リース会計基準に求められるあらゆるポイントがカバー・フォローされていることがわかる。assetforceリース会計パッケージをリリースするにあたり、有馬氏は以下のように語る。
<有馬氏のコメント>
「assetforceリース会計パッケージは、リース会社としての貸し手の知見と、事業会社としての借り手の経験をデジタルの力で結実させたソリューションです。現場の担当者によるデータ入力から経理部の精査監査対応までのプロセス全体を管理し、判断のブレや属人性を最小限に抑えた運用を可能にします。制度対応の正しさと現場運用のやりやすさの両方をお客様にお届けいたします。新リース会計基準への対応は、会計処理の変更にとどまらず、企業全体の契約資産財務戦略を見直す良い機会になるかもしれません」
使い方も含めて導入までサポートしていく導入支援チーム
完全に新規な状態で導入しようと考えている企業や、ソフトウェアに不慣れなスタッフもいると思われるが、その点は特に問題はないようだ。SMFLには導入支援チームがあり、利用者に対し、使い方も含めて導入までサポートしていくという。しっかりと導入支援チームがサポートしてくれるという点は、かなり安心なのではないだろうか。

