楽天モバイルは5Gでのモバイル通信システムを導入しており、限りなく狭い範囲ではあるものの、5Gの電波をキャッチできる地域が存在する。4Gより遥かに高速な5Gだが、ほんの一部でしかその恩恵を得られない。
しかし、5Gエリアが狭いからといって楽天モバイルを責めることはできない。au、ドコモ、ソフトバンク、その大手3社でさえ5Gエリアはかなり狭い。今後、各社の5Gエリアは広がっていくと思われるが、すでに問題が発生している。
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・すぐに4Gの電波に戻ってしまうらしい
楽天モバイルの5Gエリアで5G電波をキャッチできたとしても、すぐに4Gの電波に戻ってしまうというのである。5Gの電波をキャッチしたまま使い続けたいのに、4Gの電波が横入りしてくるというわけだ。ということで実際に検証してみた。
・sub6の電波のみをキャッチ
検証した場所は、JR神田駅とJR御茶ノ水駅から徒歩圏内にある2か所の5Gエリア。5Gの電波にはミリ波とsub6の2種類があるが、検証に使用したスマホはiPhone12Proなので、sub6の電波のみをキャッチできる。
・4Gの電波が横入りしてきた
楽天モバイルが発表している5Gエリアマップを参考に、もっとも電波が強いと思われる5Gアンテナ付近で検証したところ、しっかりと5Gの電波をキャッチすることができた。さっそく速度チェックを使用としたところ、4Gの電波に戻ってしまった。5Gの電波が途切れ、4Gの電波が横入りしてきたのだ。
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<検証結果>
5Gの電波をキャッチできた
5Gの電波はバリ4なのでかなり強い
5Gの電波をキャッチしても10~20秒で4Gの電波に戻ってしまう
何度繰り返しても5Gから4Gに戻ってしまう
5Gの速度を計測することはできなかった
・かなりの範囲を歩いて検証したが
神田でも、御茶ノ水でも、どちらも5Gの電波をキャッチできたが、すぐに4Gの電波に戻ってしまうため、5Gが継続して安定接続されることはなかった。どうにか5Gの電波を掴み続けたいと思い、かなりの範囲を歩いて検証したが、5Gから4Gに戻ってしまう現象が解消されることはなかった。
もちろん、しっかりと5Gの電波をキャッチし続けられる地域もあるかもしれないが、少なからず「5Gエリアなのにまともに5Gの恩恵を得られない場所」があることも事実だ。
・5Gの恩恵を得られるのは5~10年後か
5Gはまだまだ発展途上であることは理解しているが、楽天モバイルをはじめ、大手キャリアは大々的に5Gをアピールして契約者を増やし、サービスを売ろうとしてきた。しかしこの有様では、5Gの恩恵を得られるのは5~10年後なのではないだろうか。
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もっと詳しく読む: 【検証】楽天モバイルの5Gは本当に「すぐ4Gに戻ってしまう」のか確かめてみた(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2021/05/08/5g-extremely-high-frequency-sub6/