ソニーが一般公募として開催しているアイデアコンペティション「U24 CO-CHALLENGE 2021」をご存じだろうか。今までの固定観念にとらわれない新たなアイデアを広く募集し、「新しい人と人との関係を作る」ことを追求したコンペティションだ。この企画でソニーは「ソニーは君と組みたい」と大胆なアプローチをしている。
・イラストによってアイデアを具現化?
すでに応募されたアイデアがノミネートされており、ファイナリストとして3つのアイデア、ノミネートとして16のアイデア、合計19のアイデアが公式サイト上で発表。どれも奇抜ながら実用的ともいえるアイデアで心が躍るが、今回の発表、単に「アイデアの発表」だけで終わらなかった。
なななんと、19のアイデアすべてをさまざまな新進気鋭のイラストレーターがイラストとして描き、アイデアとともに公式サイトで発表されたのである。アイデアを出した人たちが嬉しいのはもちろんのこと、「発表ですらクリエイティブにしてしまう表現」はサイトを見た人をもワクワクさせる展開だ。
・院内サウンドデバイス「Ear Psychology」
ファイナリストに選ばれたアイデアは3つあるが、そのひとつが院内サウンドデバイス「Ear Psychology」。これは今までにないワイヤレスイヤホンのアイデアで、病院内での使用を想定。イヤホンをした人の動きや精神状態に合わせ、さまざまな音や声が聴こえるのだという。
・もうひとつの履歴書「コド」
もうひとつの履歴書「コド」というアイデアも奇抜だ。心の中にある意識を履歴として残すというアイデア。これが実現すれば、知らなかった自分を知ることができるだけでなく、他の人たちとの心の共有によって、より深い繋がりもできそう。
・歴史上的人物のセリフをクリエイト「lekishi kokeshi」
歴史上の人物のセリフを考え、さらに共有もできるというアイデア「lekishi kokeshi」も興味深い。織田信長や豊臣秀吉、渋沢栄一など、さまざまな歴史上の人物のセリフを考え、新たなストーリーを構成するべくセリフをクリエイトした人とも共有できるアイデアだという。
・アイデアをビジュアルとして表現
アイデアがワクワクする内容なのは間違いないが、イラストによってさらにワクワク。イラストを担当したクリエイターはカシワイ、猛暑、Little Thunder、ミズノシンヤ、浮雲宇一 、福宇地、植田たてり、中島梨絵、森俊博、ユージン、MOE WAKABAYASHI、match、ohuton、加藤オズワルドの14名。
・視覚としてダイレクトにアイデアを理解できる
14名のイラストレーターが描いた19のアイデアのビジュアル化。この記事に掲載している画像がそれであり、ひとつひとつがアイデアをイラストとして具現化したもの。アイデアを言葉で伝えるだけでなく、こうしてビジュアルで表現することで視覚としてダイレクトにアイデアを理解できるし、夢が広がる。
イラストレーターごとに絵柄が違うだけでなく、アイデアごとに表現もガラリと変わるので、そういう点も非常におもしろい。
・人をワクワクさせる時点でそれは実用的アイデア
アイデアは実用性を追求することも大切である。しかし、遊び心や従来の考え方にとらわれない思考でアイデアを生み出すことで、未来的視野での実用性あるプロダクトが生まれるきっかけになるかもしれない。人をワクワクさせている時点で、それは実用的アイデアともいえるだろう。
・ファイナリストアイデアからグランプリが選ばれる
アイデアコンペティション「U24 CO-CHALLENGE 2021」は、まだグランプリのアイデアが決定していない。2021年3月23日(火曜日)22:00から配信される経済討論番組「The UPDATE」(NewsPicks)にて、3つのファイナリストアイデアからグランプリが選ばれる。
どれがグランプリになってもおかしくないアイデアばかりだが、ソニーに心から「ソニーは君と組みたい」と言わせるアイデアはどれなのか。今から注目せずにはいられない。
もっと詳しく読む: 【衝撃】SONYが公募したアイデアをプロ作家がイラスト化してスゴイ / ソニーは君と組みたい!(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2021/03/12/sony-japan-u24-co-challenge-2021/