オリンピックとパラリンピックの東京2020大会が2021年8月から開催される予定ですが、皆さんは注目しているスポーツはありますか? ただでさえワクワクする東京2020大会の開催ですが、もうひとつ、ワクワクせずにはいられないスポーツのプロジェクトが進んでいることをご存じでしょうか。
・スポーツを拡張し魅力的なものにするアイデア
それはパナソニックが主催する「SPORTS CHANGE MAKERS」。このプロジェクトは「GOING BEYOND BARRIERS」のテーマのもと、「スポーツとテクノロジーで、壁を超えるアイデア」を学生たちから募るもので、いかに従来のスポーツを拡張し、さらに魅力的なものに昇華させることができるのか、注目を集めているプロジェクトでもあります。
・第一回「SPORTS CHANGE MAKERS」最終プレゼンテーション開催予定
この「SPORTS CHANGE MAKERS」は、国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会(IPC)の協力を得て2019年からスタートしているプロジェクト。東京2020大会の延期が決定したあとも継続して進められ、今年8月23日に最終プレゼンテーションが予定されています。
・「SPORTS CHANGE MAKERS」プレイベントでディスカッション
学生たちからたくさんのアイデアが集まっており、その第一回最終プレゼンテーションを前に、「SPORTS CHANGE MAKERS」のプレイベントが2020年3月9日に開催されました。プレイベントでは、このプロジェクトで日本代表チームに選ばれた横瀬健斗氏のほか、さまざまなゲストがトークやパネルディスカッションをしました。
・パナソニック福田泰寛氏「継続的に従来の大会運営をサポート」
このプレイベントに際して本プロジェクトを推進するパナソニックの福田泰寛氏は「SPORTS CHANGE MAKERS」の取り組みに関して「東京2020だけではなく、オリンピック・パラリンピックへの貢献や、スポーツ全体の価値も向上していきたい」、「スポーツを通じたよりよい社会の実現へとつながるプロジェクトを目指していきたい」と熱意をコメント。ワールドワイドパートナーとして、今後も継続的に従来の大会運営をサポートしていくとのこと。
また、リアルとバーチャルの壁を越えて体験することのできる、パナソニック初のイベントモデル「Mirror Field」も紹介。コロナ禍にありながらも、複数の人たちが同じ場にいるかのような状態で集まることができるイベントモデルで、今年8月に開催予定の「SPORTS CHANGE MAKERS」最終プレゼンテーションでも活用されるとのことです。
・IOC&IPCからビデオメッセージ
また、会場ではビデオメッセージも公開。IOCのティモ・ルメ氏はビデオメッセージ内で「SPORTS CHANGE MAKERS プロジェクトは、若い人々がスポーツの未来に関わり、スポーツとテクノロジーの力を使って壁を超えようと挑戦しており」「IOCの中核となる使命とまさに合致しています」とコメント。さらにこの取り組みに関して「私たちの共通価値である、オリンピックを超えて社会へ革新的な形で貢献するための素晴らしい取り組み事例です」と歓迎する声も。
IPCのクレイグ・スペンス氏からのメッセージ動画では「よりインクルーシブな世界にするためにスポーツを活用するというIPCのビジョンを受け入れているパナソニックの素晴らしい SPORTS CHANGE MAKERS の取り組みについてとても心を躍らせており応援しています」「テクノロジーの力を活用して、誰もがアクセスできる、よりインクルーシブな世界を作りましょう」と期待感が高まるコメント。
・スポーツ×テクノロジーの可能性を語る面々
プレイベントのメインともいうべきパネルディスカッションでは多彩な参加者が登場。日本代表として京都工芸繊維大学の横瀬健斗氏、東京2020組織委員会 スポーツディレクターの小谷実可子氏、東京2020組織委員会 アドバイザーの澤邊芳明氏、ITジャーナリストの林信行氏、パナソニックの川合悠加氏が、取材班や関係者を前に「スポーツ×テクノロジーでバリアを超えることができるのか」をテーマにトークしました。
・パネルディスカッションで知る可能性と期待
パネルディスカッションでは、さまざまな視野、さまざまな可能性、さまざまな考えを知ることが出来ました。たとえばパナソニックのイベントモデル「Mirror Field」に関して小谷氏は「動きを通してバーチャルの方々の気持ちも分かるので一体感を感じました」とコメント。その場にいなくとも、バーチャルを通じて感じられるリアルさがあるようです。
・イノベーションを生む土台としてスポーツの役割
また「スポーツとテクノロジーで壁(バリア)を超えよう」という趣旨で展開している「SPORTS CHANGE MAKERS」に関しても参加者が言及。澤邊氏は「身体的な障害」を引き合いに出しつつ「障害を持っている人のバリアを取っていくことが多くの方に役立つツールのヒントになるのではと感じる」「そういうイノベーションを生む土台としてスポーツの役割もあるのではないかと思っています」と持論を話しました。
・ふたつが合わさることで新しいものが生まれる
林氏はテクノロジーが可能性を切り開き、バリアを越えることに貢献するとしつつ、一方で「スポーツは皆さんに感動や元気を与えるもの」とコメント。さらにテクノロジーとスポーツの可能性について「このふたつが合わさることで新しいものが次々と生まれてくると感じました。この8月、実際テクノロジーでどうやったら新しいスポーツの楽しみ方が生まれるのか、引き続き注目したいです」と話し、最終プレゼンテーションに向けての期待感を示しました。
・経験を元にスポーツを楽しめる何かを作れないか
日本代表チームの横瀬健斗氏は来る最終プレゼンテーションに対して「未来の子供たちに向けて、自分の経験を元に、スポーツを楽しめる何かを作れないか、かけがえのない体験が作れないかと思いながら、8月に向けて進めていきたいと思っています」とコメント。アイデアも試みも新しい「SPORTS CHANGE MAKERS」に対して期待を寄せました。
・まだまだ「SPORTS CHANGE MAKERS」は続く
2019年からスタートした「SPORTS CHANGE MAKERS」は、今回のプレイベントを経ていまも現在進行形で展開しています。2021年8月23日の最終プレゼンテーションではどのようなアイデアと試みを知ることができ、テクノロジーとスポーツの可能性を垣間見られるのでしょうか。今から開催が楽しみですね。
もっと詳しく読む: 【話題】スポーツをテクノロジーの力で発展させるアイデア集まる / SPORTS CHANGE MAKERS プレイベント開催(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2021/03/15/sports-change-makers-going-beyond-barriers/