日本を代表する世界的メーカー・パナソニックが、国際オリンピック委員会と国際パラリンピック委員会の協力を得て開催したイベント「SPORTS CHANGE MAKERS」(スポーツ チェンジ メーカーズ)。スポーツをテクノロジーの力で発展させるアイデアを募り、その可能性を探る試みだ。
・アスリートたちが紡いできた素晴らしい文化「スポーツ」
人類の有史、深く長い歴史のなかで育まれてきたスポーツ。それはスポーツを愛する人たち、そしてアスリートたちが紡いできた素晴らしい文化といえる。そんなスポーツは、同じく人類が編み出したテクノロジーによって、さらなる進化、昇華、拡大ができるのではないだろうか。
・スポーツとテクノロジーの融合による可能性「SPORTS CHANGE MAKERS」
この「SPORTS CHANGE MAKERS」では、スポーツとテクノロジーの融合による新たな可能性を探るべくアイデアを募り、世界中から数多くのアイデアが集まった。そしてそのなかから特に注目すべきアイデアが選出され、最終プレゼンテーションとして披露された。
・GOING BEYOND BARRIERS!
では、それらのアイデアはどのようにして集まったのか。「GOING BEYOND BARRIERS」(障壁を乗り越えて)というテーマを掲げて2019年からスタートした「SPORTS CHANGE MAKERS」。今後オリンピックとパラリンピックの開催が予定されている(されていた)日本の東京、中国の北京、フランスのパリ、北米のロサンゼルスで学生を対象として予選会を開催し、アイデアを募った。
・スポーツとテクノロジーで壁を越えるアイデア
それぞれの地域で特に高く評価されたアイデアが選出され、最終プレゼンテーションがスタート。国際オリンピック委員会と国際パラリンピック委員会のスタッフ、そしてパナソニックのスタッフなど、複数の人たちが参加するなか、未来の可能性に満ちた「スポーツとテクノロジーで、壁を越えるアイデア」がプレゼンされた。
・身体的な障がいのある人の人生を豊かにするために何が出来るか
パナソニック常務執行役員の松岡陽子さんは「参加者のモチベーションや意義に大変感銘を受けた。身体的な障がいのある人の人生を豊かにするために何が出来るかというところに目を向け、賛同してくれていることを嬉しく思う」と、アイデアが生み出す可能性に関して語った。以下は、プレゼンテーションされたアイデアの内容だ。
<中国代表のアイデア>
異文化交流がしたい旅行客と現地の人々が、異文化コミュニケーションを簡単に楽しめるようになるための電動アシスト自転車
<欧州代表のアイデア>
聴覚障がい者がスタジアムでの観戦を楽しむための、聴きたい情報をビジュアル化するヘッドセット
<北米代表のアイデア>
スポーツを観戦するものの、競技のルールや知識が乏しく十分に楽しめない人のために、レフェリーの動きや判定を翻訳し、視聴者に競技の面白さを伝えるアプリ
<日本代表のアイデア>
公園で遊ぶ子供たちに、スポーツを見るだけではなく、体験して感じてもらうために、アスリートの「動き」を体験できる遊具や設備が常設された公園
・スポーツの可能性をさらに広げるものになる
スポーツは、それ自体が素晴らしいものだ。さらにそこにテクノロジーがくわわることにより、スポーツの可能性が広がるのも事実であり、どんな人でも楽しめる文化やレクリエーションになり得る。
今回の「SPORTS CHANGE MAKERS」は、そんなスポーツの可能性をさらに広げるものになるのは間違いない。今回の最終プレゼンテーションに残ったアイデアだけでなく、今後、人類全体がスポーツとテクノロジーの融合を考え、生み出していくことが、「GOING BEYOND BARRIERS」を実現するために重要なことといえるだろう。
もっと詳しく読む: 【話題】スポーツとテクノロジーで壁を越えるアイデアがスゴイ! SPORTS CHANGE MAKERS最終プレゼンテーション開催(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2021/09/09/news-sports-change-makers/