【話題】意外にも白熱する目隠しサッカー! 平等な機会とインクルーシブな世界の実現を求めP&G「Create Inclusive Sports」開催

・「すべてがフラットな世の中」になりつつある?

差別をしないこと、それは当然なことかもしれませんが、それぞれの「違い」による区別を無くして包括する「すべてがフラットな世の中」はいつ訪れるのでしょうか。実はすでに、そんな世の中になりつつあるかもしれません。

・P&Gが「Create Inclusive Sports」開催

2021年6月28日(月曜日)、平等な機会とインクルーシブな世界の実現を求め、ファブリーズやレノアなどのブランドで知られるP&Gが「Create Inclusive Sports」を六本木ヒルズアリーナで開催しました。これ、実はかなり画期的で先進的で文化的なサッカーの試合です。



・とにかくアツい男! 松岡修造さん登場

イベントナビゲーターとして元プロテニスプレイヤーでありアツい男として知られている松岡修造さんが登場。解説者としてサッカー元日本代表で日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さんと、元プロサッカー選手でありプライドハウス東京理事の野口亜弥さんが出演し、試合やフラットなスポーツ業界についてトーク。試合とディスカッションには、スポーツ界とエンターテインメント業界の面々が参加。会場で白熱した試合を魅せてくれました。

<P&G「Create Inclusive Sports」参加者>
マテンロウ アントニー (お笑いタレント)
エンヒッキ・松茂良・ジアス (アンプティサッカー日本代表選手)
おかずクラブ オカリナ (お笑いコンビ)
おかずクラブ ゆいP (お笑いコンビ)
落合啓士 (5人制サッカー元日本代表キャプテン/松本山雅B.F.C.監督)
菊島宙 (5人制サッカー選手/埼玉T.Wings)
下山田志帆 (なでしこリーグ1部スフィーダ世田谷FC)
JOY (タレント・モデル)
中澤佑二 (元サッカー日本代表選手)
本並健治 (元サッカー日本代表選手)
丸山桂里奈 (元なでしこジャパン)
宮田夏実 (デフサッカー・デフフットサル女子日本代表選手)
村上佳菜子 (プロフィギュアスケーター)
りんごちゃん (ものまねタレント)













・誰もが楽しめるスポーツ

P&G「Create Inclusive Sports」は、性別や国籍、障がいの有無などに縛られず、誰もが楽しめるスポーツを作り出す実験の場。スポーツを通じて違いを知り、受け入れ合う「インクルージョン」を目指した取り組みです。

・みんな同様の条件でフラットにプレー

このP&G「Create Inclusive Sports」は、スポーツを通じてコミュニケーションを楽しむという点は従来のサッカーと同じですが、ルールは従来のものと違います。まずは「インクルーシブメドレーサッカー」と題し、3つのサッカーを体験します。障害がある選手も、健常者も、同様の条件でフラットにプレーします。

この日、実際にP&G「Create Inclusive Sports」の参加者が選手としてプレー。思ったよりも白熱した試合で、スタッフや取材陣も見入ってしまうほど。選手たちもワクワクする試合展開に終始熱中しているようすでした。

<アンプティサッカー>
上肢または下肢の切断障害を持った選手がプレーするアンプティサッカー。すべての選手が松葉杖(クラッチ)を使用しながらサッカーをプレーします。この松葉杖にボールが触れるとハンドになります。非経験者は片足を浮かして移動するのがルール。

松葉杖をプレーの邪魔とは思わず、逆に松葉杖の存在をうまく生かしてプレーする選手が強いように思えます。いかに早く松葉杖に慣れるかが重要ポイントかもしれません。




<デフサッカー>
聴覚障害を持った選手がプレーするデフサッカー。耳が聞こえる人はヘッドフォンを着用してプレーします。よって、音や声などで状況を判断できないため、ジェスチャーでコミュニケーションをとりながらプレーすることになります。

他の選手がジェスチャーで指示をしていたとしても、その選手が目に入らなくては意味がありません。ジェスチャーをしている人がいることを認識する必要があるため、常に周囲の選手たちを見て把握する必要があります。





<目隠しサッカー>
視覚障害がある選手がプレーする目隠しサッカー。選手のすべてがアイマスクを着用してプレーするため、視覚情報がゼロの状況下で判断し、プレーを進めなくてはなりません。しかし、ボールは転がるたびに音が鳴る仕組みになっており、その音や選手の声などを情報として得つつプレーしていきます。

また、ゴール裏にはガイドと呼ばれている「目隠ししていない選手」がおり、状況を目隠しした選手たちに伝える役目をしています。敵側のガイドの声にも耳を傾けると、うまく試合を展開できるかもしれません。





・みんなでつくるインクルーシブサッカー

参加者は最後にもうひとつのサッカーにチャレンジします。その名も「みんなでつくるインクルーシブサッカー」。有識者たちと議論を重ねて検討したインクルーシブな9つのルールの中から、選手たちがディスカッションをしてルールを選び、組み合わせ、そのルールをもとにサッカーをプレーします。つまり、話し合いでルールを決めてサッカーをプレーするわけです。

・厳しいルールだからこそ楽しいし白熱する

実際に「みんなでつくるインクルーシブサッカー」を観戦しましたが、慣れない選手には極めて難しいルールではあるものの、厳しいルールだからこそ、白熱しているのがよくわかりました。



・まさに次世代の文化的サッカー

どのような人も、全員が同じ条件下でフラットにプレーを楽しむ。そしてルールは「しばり」ではなくスポーツとしての楽しさを生む。「みんなでつくるインクーシブサッカー」は、まさに次世代の文化的サッカーと言えるかもしれませんね。

この試合のようすはYouTubeに生配信のようすが掲載されているので、見逃した人はチェックしてみるといいかもしれません。動画からもその白熱っぷりがわかるはずですよ。

もっと詳しく読む: 【話題】意外にも白熱する目隠しサッカー! 平等な機会とインクルーシブな世界の実現を求めP&G「Create Inclusive Sports」開催(バズプラス Buzz Plus) https://buzz-plus.com/article/2021/06/29/pg-create-inclusive-sports-news/

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